◎天文講演会


第172回:5/1 (日)
14:00 - 15:30
『極低温の星の誕生の舞台にひそむ“熱い”現象』
講師:
梅本 智文 氏
(国立天文台助教)

概要:
 星や惑星は「暗黒星雲」とよばれる冷たいガスやチリの雲の中で生まれます。けれどもそのようすは可視光では見ることができません。ところが電波望遠鏡を使ってあげると星や惑星の誕生のようすをくわしく知ることができます。
 これまでの観測から生まれたばかりの星では今の太陽よりも何千倍も活発な爆発現象(巨大フレア)が起こっていることがわかってきました。こうした巨大爆発現象は太陽系の誕生だけでなく生命の起源にも影響を与えたかもしれません。

※ 「天文台マダム」(梅本真由美氏)による演奏会、お二人によるパネルトークもあります。

第173回:7/17 (日)
14:00 - 15:30
『月を鏡に地球を観る -地球照の観測と第二の地球探し』
講師:
高橋 隼
(西はりま天文台)

概要:
 「地球照」というものをご存知ですか?
 三日月のように月が細い頃、よく見ると明るい部分の横が淡くぼんやりと光っていることがあります。地球の光によって月が照らされているのです。この現象を地球照といいます。
 地球照の観測は「もし地球に似た惑星がどこか遠くにあったらどのように見えるか」を教えてくれます。それは、地球に似た惑星を探すための重要な手がかりとなるだろうと期待されています。
 講演会では、これまでの地球照研究の成果を紹介します。また、私が西はりま天文台60センチ望遠鏡を用いて行なっている新しい地球照観測についても触れたいと思います。

第174回:8/12 (金)
スターダスト2010にて
『太陽系の起源を辿る --化学の眼で見る星の誕生--』
講師:
坂井 南美 氏
(東京大学理学系研究科助教)

概要:
 「生命の存在する地球のような惑星はこの宇宙にどれくらいあるのだろう?」これは、古来から人類が問い続けてきた疑問であり、私たちが宇宙に対して夢をいだく理由でもあります。我々の住む地球は太陽系の一構成員として46億年前に誕生しました。その原始環境は、太陽そのものの誕生過程と深いかかわりを持っていたはずです。多くの研究者の努力により、太陽のような恒星の誕生過程については理解が進んできました。しかし一方で、太陽と同じ質量の恒星ができ、その周りに地球型惑星ができたとしても、本当に地球と同じように生命が誕生するような環境になるのでしょうか。鍵はその化学組成です。巨大電波望遠鏡を用いた様々な分子の観測でわかってきた最新成果を紹介します。

第175回:10/10 (日)
14:00-15:30
『X線で見る宇宙はどんな世界?』
講師:
渡邉 瑛里
(西はりま天文台)

概要:
 私たちが普段目にしている世界は、可視光によってもたらされています。可視光で見る宇宙も大変面白いですが、よりエネルギーや温度が高いX線で見る宇宙は、さらに激しく驚きに満ちた世界が広がっています。
 X線を観測しているX線天文衛星と共に、X線で見る宇宙の姿をご紹介します。

第176回:12/23 (木・祝)
14:00-15:30
『地球における生命の起原と火星での生命探査』
講師:
山岸 明彦 氏
(東京薬科大学生命科学部教授)

概要:
 地球での生命の起原についてどのような事がわかっているのでしょうか。地球以外の星、たとえば火星には生命はいないのでしょうか。大型の生物はあまりいそうもありませんが、微生物ならどうでしょう。仮に火星にも生物がいるとして、どのような方法でそれを探せばよいのでしょう。現在、計画中の火星での生命探査計画について紹介します。

特別講演:3/25 (日)
14:00-15:30
『宇宙に学んだ55年』
講師:
黒田 武彦
(西はりま天文台)

概要:
 ちまたでは、憲法9条を嫌う人がいますが、9条は平和を希求する素晴らしい内容です。私が星を見つめ始めた10歳から55年間で得た成果は、宇宙を知ることは人間を理解すること、つまり人間はすべて「なかま」なんだということです。まさに宇宙は平和のエネルギー源、もっと広く伝えていかなければならないと思っています。厚紙を巻いて作った自作の望遠鏡で始まった私の天文人生、大阪市立科学館の立ち上げに参画し、西はりま天文台公園の構想、運営に参画し、日本最大のなゆた望遠鏡の導入にも参画できたことは私の財産であり喜びです。でも振り返るのはまだ早く、今後の展望も含めお話しします。

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