31 52 33 34 兵庫県立大学 西はりま天文台 : 研究者向け
平成8年度(第7号)

論文リスト:


スイングバイ(かすめ飛行)の理解へむけて -Voyager号の運動を試すモデルソフトウェアの作成-、 pp1-21
 著者:高野 亮1、細井淑子1、中村泰久1、鳴沢真也2、石田俊人2
 所属:1) 福島大学教育学部、2) 兵庫県立西はりま天文台公園
 著者の電子メイルアドレス: takano@cosmos.educ.fukushima-u.ac.jp
 Received: 1997, October 21

概要: 天体重力推進 (gravity assist) は非常に興味深い現象である。惑星や衛星とのスイングバイの際に受ける大きな天体重力推進の効果は、限られた燃料で惑星間を飛行する宇宙機にとって、現在最も強力な"推進装置"であり、実際にも多くの宇宙探査機がこの効果を利用している。かすめ飛行は、宇宙機が太陽との相対速度を大きく変化させる場合の助けになるが、その際には適当な経路を選択することが重要である。著者らは、Voyager 1号の木星とのスイングバイを再現し、天体重力推進効果の有用性を示すことができるコンピュータ・ソフトウェアを作成した。これを使用すれば、使用者は自分自身でスイングバイの軌道を設定することができ、天体重力推進効果について学ぶことができるであろう。

 キーワード:Astronomy education -- Computer software -- Space probe -- Swingby -- Gravity assist
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