●天文講義の内容
- - 星の一生
我々人間や地球上の生物と同じように、星も生まれ、そして死んでいきます。
星がどのような生涯を送るかは、星の質量で決まります。この講演では、
星が生まれてから死ぬまでの様子を、なゆた望遠鏡などで捉えた画像などを
もとに解説します。 - - 惑星と生命
太陽系内探査の進展や太陽系外惑星の発見によって、「宇宙における生命」
を科学的に研究できる時代を迎えました。「生命はどのように誕生したの
か?」、「地球以外に生命は存在するのか?」といった問いについて、
どこまで分かり、現在どのようなことが研究されているかを紹介します。 - - 元素の起源
身の周りのあらゆるものを構成している元素。宇宙が誕生した時には水素
とヘリウムしかありませんでしたが、その後誕生した星によって様々な元
素が合成されました。元素の合成と星の進化、宇宙の歴史について、実際
に行ってきた研究結果をもとに解説します。 - - 銀河宇宙と巨大ブラックホール
星の大集団である銀河は、我々の住む天の川銀河以外にも無数に存在しま
す。遠くの銀河の観測により、銀河がどんな場所・時代で生まれどう進化
してきたのか、多くの謎が解明されてきました。また銀河の中心には巨大
ブラックホールが存在し、銀河の進化に大きな影響を与えてきたともいわ
れます。最新の研究や観測結果を交えながら、銀河天文学が解明してきた
謎や、未だ残る宇宙の謎について、解説します。 - - 宇宙の歴史
この宇宙は星や人類を納めておく単なる入れ物だと思っていませんか?
実は宇宙は永遠の昔から変わらず存在していたわけではなく、大昔のある
時にビッグバンと呼ばれる大爆発によって誕生したと考えられています。
この講演では誕生から現在まで宇宙そのものにどのようなことが起き、こ
れからどのようなことが起きると予想されているか、また何がわかってい
て何がわかっていないかなど、宇宙138億年の歴史を解説します。 - - 望遠鏡の仕組み(オリジナル観望会、天体を撮影してみよう 向き)
天体観測にかかせない望遠鏡。どういう仕組みで星を観察しているので
しょうか?市販されている一般的な望遠鏡から、世界の最先端の望遠鏡の
紹介を交えつつ望遠鏡の仕組みと使い方を解説します。 - - 星の明るさと色(星団の観測 向き)
夜空に浮かぶ星々を眺めていると、その明るさや色はまちまちであることが
分かります。星の色は何によって決まっているのでしょうか?実は、星の
明るさと色を決めることで星の質量や年齢、距離を予測することができます。
その仕組みを解説しながら、実習で体験する観測方法等について説明します。 - - 太陽系(小惑星の観測 向き)
私たちの地球が属する太陽系。太陽と8つの惑星、そして多数の小天体を概観
します。それらを比較するとどんな共通点や違いが見えてくるでしょうか?
地球はどのような特徴を持つ惑星と言えるでしょうか?太陽系の成り立ちや
最近の研究トピックスにも触れながら、小惑星の観測方法をご紹介します。 - - 太陽系外惑星(太陽系外惑星の観測 向き)
1995年に初めて太陽系の星のまわりを公転する太陽系外惑星が発見され
ました。それ以来発見数は増え続け、その数は2000個を越えます。このよう
な惑星はどのような世界なのでしょうか。これまでに発見された太陽系外
惑星の姿をご紹介しながら、その観測方法をご紹介します。 - - おまかせ
講義の内容を研究員におまかせすることができます。
詳細は、担当する研究員との相談で決まります。