★2007.09.13 なゆた望遠鏡、国内で最遠の超新星を発見!

 西はりま天文台の内藤博之研究員は、2007年9月11日2時45分(日本時間)、2mなゆた望遠鏡(国内口径最大)を用いて、くじら座にあるMCG -01-5-2という渦巻銀河を撮影したところ、超新星らしき天体を発見しました。

  国際天文学連合・天文電報中央局(CBAT)に報告後、チリのラス・カンパナス天文台で確認観測が行なわれ、9月12日に新天体は『超新星2007ig』と命名されました。超新星の第一発見は関西圏では初めて、国内の望遠鏡が発見した超新星としては最も遠い(約5億光年)ものとなりました(発見時の明るさ:18.6等)。超新星とは星が大爆発を起こして明るく輝く現象です。どのような星が爆発したのかは、今後の追観測が待たれるところです。

  西はりま天文台では、一般市民の方と共に研究観測を行なう@サイトプログラムを実施しています。超新星探し(SNOW)もテーマのひとつとなっており、多くの方が超新星探しにチャレンジしてきています。次の発見は@サイトプログラムに参加したみなさんかもしれません。

<写真>渦巻銀河MCG -01-5-2に発見した超新星2007ig(距離はおよそ5億光年)

 この発見を機に、内藤研究員は、2008年天文学会春期年会にて天体発見賞を受賞しました。