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★2008.12.26 クリスマスの夜、チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星の撮影に成功! |
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兵庫県立西はりま天文台では2008年12月25日日没後、口径2mを誇る日本国内最大のなゆた望遠鏡を用いて、チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星の観測を行いました。この彗星は欧州宇宙機関(ESA)が2004年3月2日にフランス領ギアナから打ち上げたロゼッタ探査機の探査対象天体です。ロゼッタ探査機は2014年にこの彗星の表面にフィラエと名付けられた着陸機を投下しその組成を直接調べることになっています。成功すれば史上初の快挙となります。チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星は、今年末から来年初頭にかけて太陽に近付いており、活発にチリやガスを放出している姿がとらえられました。今の時期がロゼッタ探査機到着前の最後の観測好機です。 チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星は、1969年9月11日に発見され、公転周期は6.57年です。観測当時はみずがめ座にあり(赤経:22時31.35分、赤緯:-13度34.9分)、明るさは12月5日時点で15.2等級でした。 なお、ロゼッタ探査機は、1799年のナポレオン軍のエジプト遠征時にナイル川の河口にあるロゼッタで発見された、古代エジプト文字解読のきっかけとなったロゼッタストーンにちなんだ名前です。 <写真> |