なゆた望遠鏡 可視光撮像装置で得られた天体画像集

可視光撮像装置がようやくファーストライトを迎えました。
以下の画像はそのときの試験観測で得られた画像です。
まだまだ調整しなければいけない点があり、なゆたと可視光撮像装置の 本領を発揮していませんが、それでもここまでの画像が得られます。
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Large JPEG (矢印あり)
Small JPEG (矢印あり)
赤:Rバンド 180秒×2
緑:Vバンド 180秒×3
青:Bバンド 180秒×6
データ取得者:鳴沢主任研究員、森特別研究員、内藤嘱託研究員、太井嘱託研究員
データ取得日:2005/05/31


100億光年かなたのクェーサー(J143645.8+633638)です。クェーサーとは銀河の一種ですが、その中心部が非常に明るく輝いているのが特徴です。そのため遠くにあるものでも観測することができます。その中心には太陽の10億倍程度の質量のブラックホールが存在すると考えられています。
なゆた望遠鏡をもちいると、条件の良い日であれば、このような天体も目で見ることができます。
Large TIFF 9.3MB
Large JPEG 1.5MB
Small JPEG 336KB

赤 Iバンド 80秒露出
緑 Vバンド 170秒露出
青 Bバンド 600秒露出
データ取得者 尾崎特別研究員
地球から2100万光年の距離にあるりょうけん座の銀河M51です。 二つの銀河が近接遭遇している現場で、よくみると二つの銀河が つながっているのが見えます。この様子が親子を連想させることから 子持ち銀河という愛称で、天文ファンに親しまれている銀河です。
Large TIFF 7.3MB
Large JPEG 1.1MB
Small JPEG 272KB

赤 Hα 600秒露出
緑 Vバンド170秒露出
青 Bバンド600秒露出
データ取得者 尾崎特別研究員
同じ子持ち銀河ですが、水素に特有な光だけを通すフィルターを通してとった画像を赤に配色しました。
赤く見えている領域(Hαが明るい領域)は生まれたての星が周りのガスを照らしている領域です。
Large TIFF 11.6MB
Large JPEG 456KB
Small JPEG 168KB

赤 Hα 40秒露出 2枚
緑 [OIII]λ5007 120秒露出 4枚
青 Bバンド 1秒露出 + Vバンド 1秒露出
2005年4月22日 明け方の薄明期に取得
シーイング4秒と非常に悪い。
データ取得者 尾崎特別研究員
いて座にある散光星雲M20です。筋状の暗黒星雲のために三つに分かれて 見えるので、三裂星雲という名前がついています。中心にある生まれて間もない 星からの紫外線が周囲のガスを照らして輝いています。 地球からの距離は5,600光年。
Large TIF 11.7MB
Large JPEG 556KB
Small JPEG 216KB

赤 Iバンド 400秒露出
緑 Rバンド 600秒露出
青 Vバンド 600秒露出
薄雲りのなか取得。
データ取得者 尾崎特別研究員
ヘルクレス座にある球状星団M92
地球からの距離は2万5500光年
Large TIF 11.4MB
Large JPEG 2.7MB
Small JPEG 148KB

赤:Rバンド 120秒
緑:Vバンド 120秒
青:Bバンド 180秒
データ取得者 内藤嘱託研究員
こと座にある惑星状星雲で2600光年の距離にあります。自らのガスを 宇宙空間に放出して最期をむかえようとしている星の姿です。中心の星か らの紫外線を受けて周囲の雲が輝きを放っています。輪っかに見えること から環状星雲やリング星雲などと呼ばれています。
Large TIF 12.1MB
Large JPEG 648MB
Small JPEG 156KB

データ取得者 太井嘱託研究員
ふくろうの顔のような形をしていることから、ふくろう星雲と呼ばれています。
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なゆた望遠鏡と可視光撮像装置
望遠鏡の鏡筒の下についている白い装置が可視光撮像装置です。