4月
12日
13日
14日
20日
26日
30日
4月12日
実は3月6日の実験以来、CCDの動作が不調であった。
これは3月7日の時点のノイズ。全画面を表示。
バイアスフレーム。
左の方にサチッた様なノイズが見られる。
これは3月23日の時点でのノイズ。全画面を表示。
スリットのイメージを撮ったつもり。
中央付近の太い黒い線はカメラレンズの位置を変えると太さが変ったので、これがスリットだろう。
9個の白っぽい斑点はスリットを固定しているネジの頭だろう。
観測から帰ってきてからは、この対策。
CCDへのクロックとDCバイアスは共に正常
CCDからの出力のラインを調べるためにダミーシグナルを生成する回路を製作した。
この回路を用いて読み出してみた。得られたイメージの平均は、出力から計算されるカウント数とほぼ一致していたので、出力のラインも正常なのだろう。
CCD素子を取りつけて、室温で読み出してみた。正常だったときに室温で取得したものと同じだった。何か知らないが、直っているみたい。
こういうのは、良く経験するが気持悪い。
4月13日
さて、CCDの温度コントロールはどうしよう。
ヒーターを使うか、冷凍機を制御するか。
アウトガス対策としてべーキングの方法とモレキュラーシーブをどのように 入れるか検討する。
今日はポカポカしたいい陽気だったので昼食後、国際会議場近くの桜のきれいな 公園で読書。
服の中に迷い込んだ蟻に背中を噛まれた。痛い。
この季節は北大路から北側の加茂川沿いの道路をバイクで走るのがお気に入り。
4月14日
ネジとネジ穴の中に封入されてしまっている空気がじわじわと出てきて、真空度を 劣化させるということを聞いた。
我々のデュワー内にもこのような個所が何カ所かあったので、対策としてネジ穴の 横からφ1mmの穴を開けた。
デュワーを分解したついでに温度コントロール用のヒーター(抵抗)をエポキシで 取りつける。
しかし抵抗値を計算するときに計算間違いをしていることに気付く。
危うくエポキシが固まってしまうところだった。
もうパーツショップも閉っているで、月曜日までお預け。
4月20日
冷却してのテスト。
到達温度が-80度だった。しばらく大気圧にさらしていたのでアウトガスが 多いのかも知れない。
冷凍機を動作させながら真空を引く。徐々に温度が下がって引き初めてから60分後には-100度までいった。
かなりはアウトガスが原因のようだ。でも以前にこのようなことをしたとき、もっと低い温度まで行ったので、まだ何か原因があるようだ。
ちなみに冷やすと接触不良が再発する恐れもあったが無事正常なイメージが撮れました。
ヒーターは100オームの抵抗をエポキシで取りつけた。
MFrontのデフォルトではヒーターに最大で15V程度(14.4Vぐらい)かかるので、 そのぐらいの電圧をヒーターにかけてみた。-100度から-50度ぐらいまで上がり、 まだ上がりそうないきおいだった。
少し余裕を見すぎたかも。
4月21-22日
滋賀県の実家に帰る。
なんと猫が5匹の子供を産んでいた。まだ目が開くか開かないかぐらいで人間の こぶしぐらいの大きさだった。
4月26日
先日CCDが冷えない理由を求めてデュワーを開ける。
まず怪しかったコールドフィンガーのネジの締め付けは大丈夫だった。
ヒーターのケーブルが原因か。デュワー壁面に触れないようにする。
ついでにラディエーションシールドもいっぱい入れる。これによる熱伝導とアウトガスが心配。
MFrontのRCVボードに温度制御用のケーブルをハンダ付する。
最近、お金がよく出ていく。家賃、バイクの保険、旅費の清算、スキー代。
貯金の残高が一気に減った。心細い。
4月30日
CCD温度制御実験。
室温約10℃の変化に対してCCDの温度は約2℃変化した。少し大きいかもしれない。
スリンジパターンの温度依存性をしらべてから、ゲインの調整をしよう。
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