2月
2日 3日 4日 10日 12日 19日 20日(1) 20日(2) 21日 23日 24日 28日

2月2日
真空コネクターへケーブルをハンダづけする。CLKAMPへのハンダづけには安全のため治具を作ってからにする。
思い立って、sandeeにstsdasをインストールする。tablesもインストールしなくてはいけないのを知らなかったために、時間を食ってしまった。
usr領域は95パーセントとなったので、9GBのハードディスクにアプリ領域をつくろうか?

2月3日
CLKAMPの44ピンパッドのハンダづけ。予想はしていたが、かなり面倒だ。なにかアタッチメントを自作した方がいいかも知れない。
あのパッドは熱に対してどのくらいの耐久性があるのだろうか。まさかハンダゴテの熱で溶けるなんてことはないだろうが、長時間あてていると溶けそう。

今日、京都は今年初めて雪が積もる。

2月4日
とうとう夜型になってしまった。
昨日ハンダづけしたところの導通テスト。
CLKAMPをデュワーの中へセットする。うーん、デュワーを作り直したくなってきた。または、クロックドライバーとプリアンプを自作するか。クワッドアナログスイッチを使って、さらにプリアンプを1チャンネルにすることでユニバーサル基板でも結構小さく作れるような気がする。どうせ作るならクロック波形を台形にしてみようか(部品点数は増えるけど)。
とりあえず、イメージを取ることが先決。

2月10日
   micro-Dsubコネクタへのハンダづけをし、導通テストをする。 このコネクタはマイクロなだけあってハンダ付するところが小さい。となりのピンにくっついてしまわないよう注意が必要。
   EEVのCCD素子へのアダプタを製作、導通テスト。Typicalな使い方ではないがサブストレートをGNDにする設定。(カタログ値から全体を-9Vシフトする)
   +10V,-10V,+5V,GNDがCLKAMPのICのしかるべきピンにつながっていることをテスタで確認。
   電源を入れる。電流が設定していたリミットを越えたため、出力がカットされた。どこかでショーとしている?いろいろチェックしたところ、アルミの土台からCLKAMPをはずしたところ、なおった。土台の作り直しか?
   micro-Dsubのピンに正常な出力が出ているかをチェックする。Dump gate の出力がおかしい。回路図をみるとデフォルトでDump gateを使わない設定になっていた。その他の出力はすべて設定どおりだった。ただし、クロックは振っていないのでLowの値がでていた。

   この前買ったソフトと通信モジュールで、オシロとPCの通信ができるようにしようとしたが、オシロがこのモジュールを認識してくれなかった。HPに問い合わせたところ、OSのバージョンアップをしなければならないそうだ。バージョウンアップキットの納期は2、3週間。

2月12日
   クロックを振って波形を見る。
   パラレルクロックとリセットクロックの波形がおかしかった。
   パラレルクロックに関しては、テスト用のクロックの周波数がカットオフ周波数より高かったからだと分かった。クロックの周波数を落とすときれいな波形が得られた。
   リセットクロックについては、岡山観測所でも同じ症状か見られたとのこと。アナログスイッチDG419の電源はクロックのVR+とVR-の電圧から取っている。 この実験ではVR+を3Vにしていたが、DG419の仕様では2電源で使うときの電源範囲は+-4.5から+-20Vなので正常に動作しなかった。VR+を5Vにすると、正常な波形が得られた。
   CCDのほうは5Vで大丈夫か。CCDの仕様ではリセットクロックのハイレベルはSS=9Vのとき12VでMAX15Vとなっている。 我々は-9Vシフトさせて使うのでMAXは6Vとなる。つまりVR+=5Vでもいけるということ。

   この実験中、地震(AM3時15分頃)があった。ムチャクチャびっくりした。

2月19日
   DGをどうするかを悩むが、当初の予定どおりDG=-9Vとする。
   CLKAMPの絶縁対策をする。DGを-9Vにする(ノイズ対策のコンデンサと短絡対策の抵抗を入れる)。
   実験室の掃除完了。旧式のエアコンがなくなったので、結構広く感じられる。
   実験のセッティングをする。分光器本体は2月末にも納入なので、CCDのテストは古いほうの光学実験室で行う。
   明日は最終チェック,なにも問題なければエンジニアリンググレードを取りつける。クロックのシーケンスをチェックしておこう。

   今日はすばるのファーストライトについての談話会があった。ぜひとも使ってみたい。

2月20日
   実験室のセッティングをする。
   作り直したスペーサーでCLKAMPを土台に固定して、電源を入れる。過電流は流れなかった。
   最終テストを途中までやるが、睡魔に教われる。

2月20日(2)
   家に帰って一眠りしてきた。
   最終チェックのつづき。
   クロックのシーケンスもチェックチェックする。パラレルクロックの順番が違ったので、ソフトの方を直す。これでCCDをつなげば読めるはず
   常温でCCDのチェックができないものを考えた。オーバースキャンをしてダークでサチッているところと、オーバースキャン領域のカウントを見る。これでCCDの読み出しが正常か分かるだろう。
   CCDをつなげる前にクロック波形の細かな仕様がマニュアルとあっているか確認しておきたい。

2月21日
   クロック波形は気になるところもあるが、何かは読み出せるだろう。
   エンジニアリンググレードのCCD素子をつけていくつかイメージを取る。室温で、CCD素子のカバーは付けたまま。
   下の表にイメージと、IRAFのimstatで求めた統計値をのせておきます。数値は上からMEAN,STDDEV,MIN,MAX。イメージサイズの設定を間違っていたので、少し変になっています。
   イメージをクリックすれば大きなイメージが見られます。


部屋を暗くして読み出した。
46696
6338
0
61776

部屋の明かりをつけて読み出した。
47383
6676
0
60151

読み出しの途中で明かりをつけて、また消した。
明るい領域
48072
2174
23597
59688
暗い領域
47454
1078
12054
50073

オーバースキャンをした。
2つとも同じイメージ、スケールが違うだけ。
オーバースキャン領域
7713
1064
0
61041
2番目に明るい領域
27258
20221
0
61396

   光は感じているようだ。CCDを片付けたあとで思いつたが、おもいっきりサチらせたイメージを取っておけばよかった。

よかった、よかった。

2月23日
   先日の日記で「部屋を暗くして読み出した」とあるイメージは初読み出しのイメージではなく、実は2枚目。
   今日、1枚目をよく見てみると、グラデーションが見えていた。
   オーバースキャンのイメージの2番目に明るい領域を拡大すると、縦じまが見える。


   MFrontを用いて、温度を読み込むテストをする。うまく行かない。回路図を見ると、この抵抗値ではコメントに書かれている通りにはいかないのでは?

2月24日
2回目の室温での読み出しテスト
イメージバッファを設定しなおしたので、この前みたいに上がちょん切れてないでしょ。

CCD電源を入れて最初に read したイメージ

少し置いて read したイメージ。この前と同じ。

wipe してから read したイメージ

完全かどうかは分からないが、ワイプできているみたい。

イメージは残ってないが、wipe してすぐに読み出したイメージよりも、wipe して一呼吸おいて読み出したイメージのほうがサチッている領域が広くなっていた。やはりこれはダークをみているようだ。
温度センサ回りの電圧をチェックをするとやはり、こちらで計算した値が得られた。

sandee の 9GByte HDD のパーティションを切り直した。

2月28日
CLKAMPをデュワーの中に組み込む。
信号のチェック。
温度センサーの出力はハーメチックコネクターのAとBにつなぐ。
エンジニアリングCCD素子をデュワーに取りつける。
真空を引く前に室温で読み出す。この前と同じイメージが取れる。
真空を引く。1x10^-5 Torr まで引けた。
もう一回真空を引いてから、冷却する。

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