夏の夜空にまたがる天の川
小さな双眼鏡や望遠鏡で見ると、それが無数の星のあつまりであることがわかります。
太陽系は約2000億個の星が集まった円盤状の銀河系に属しているのです。その円盤を内側から見たのが天の川なのです。
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天の川はいて座の方向で幅が広いことに気づきます。
銀河系の中心付近にはバルジと呼ばれる膨らみがあります。
地球は銀河系の中心から離れた位置にあって、いて座方向に銀河の中心があるのです。
右の画像はハッブル宇宙望遠鏡において撮影されたものです。写っているのはほとんど銀河です。数えられますか? 約1万個の銀河があると見積もられています。
範囲は月の直径の1/10程度の狭い範囲です。こんなに狭い範囲に、これほどの銀河があるのですから、宇宙にある銀河の数を考えると気が遠くなります。
銀河にはいろいろな形のものがあります。なぜこのような形になったのでしょう。
この素朴な疑問は銀河天文学の大きな課題でもあります。
群をなしている銀河達もいます。集まっている銀河の数によって、銀河群と呼ん だり銀河団と呼んだりします。
銀河群 銀河団
HCG40; 国立天文台提供
Abel2218; NASA提供数個から数10個程度 数100個程度
星どおしが衝突する確率は非常に小さいですが、銀河どおしが衝突する確率は結構高いのです。
NASA提供
NASA提供NGC4038/NGC4039
二つにのびた細長い構造が昆虫の触覚に似ているのでアンテナ(触覚)銀河とも呼ばれています。NGC4676