ダストストーム発生
月惑星研究会関西支部発、火星情報です。
 すでに伊賀さんから流れているのですが、ダストストームが発生しました。送っていただいた会員の画像を拝見しましたが、黄雲というには、やや黄色みが足りません。安達は24日と26日の2日間観測をしましたが、黄色のフィルターを通して観測もしていますが、ちょっと黄色では明るさが不足しているかなあという感じです。しかしながら、今シーズンになって観測を開始して以来、本格的な面白い雲が出たことは確かです。次のポイントに行って見てください。
http://www.kk-system.co.jp/Alpo/Mars2021/Cloud_0106.jpg
伊賀さんの報告によると次のようになっていますが、これに補足を入れて次のように致します。
23日(UT)
伊藤さんの画像では特に変化は見られない。
24日(UT)
風本さん以外の報告(西谷さん、米山さん、畑中さん、伊賀)でも小さな雲(黄雲?)が発生しかけているように見えます。安達の肉眼の観測では、ツィレナムの中央部分がやや淡く観測され、ヘスペリアの北部もやや明るくなったように観測されている。アウソニアとヘラスの中間部分はやや薄暗く見られ、この部分にはダストストームの本体(濃い部分)は達していなかった。
25日(UT)
畑中さんの画像しかありませんが、雲(黄雲?)が南北に成長しかけています。
26日(UT)
多くの方からメールを見られて観測画像を送っていただきました。
米山さん、永長さん、伊藤さん、風本さん。
また、中西さんからもコメントを頂きました。
25日の雲(黄雲?)は南北方向に大きく成長しているようです。

ダストストームは発達し、南方に移動している様子で、畑中氏の画像では光点の中心がケンタウリ(Centauri Lacus;260°、-45°)に見られます。この部分が果たして本体と言えるか怪しいところですが、追跡できていませんから、まだ、なんとも言えません。日本は天候が優れませんが、シンガポールではいいのじゃないでしょうか。一日でも速く情報を集めたいです。
 こんなところでしょう。黄雲というにはちょっと疑問を感じます。過去に見られた大黄雲はもっと明るく黄色っぽかったのを鮮明に覚えています。その時と同列に考えるのはあまりにも危険ですが、黄雲と決めつけるにしても危険な感じがします。
 曇っていることが最大の問題です。撮影をしていただけるところはフィルターを換えてお願いいたします。
FROM 安達誠


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