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解説:波面センサーの原理

ここでは、もっとも分かりやすい“マイクロレンズアレイ”を使った方式について説明します。マイクロレンズアレイはトンボの目玉のように、小さいレンズが平面上に敷き詰められたものです。この光学系を用いると焦点にマイクロレンズの数だけ星像ができます。ここで重要なのは、歪んだ波面を持った光がやってくると、各マイクロレンズのつくる星像は個々のマイクロレンズに入射する波面の傾きに応じて“光軸からズレた”場所に結ばれることです。逆に言えばマイクロレンズアレイのつくるたくさんの星像が、それぞれどれだけ光軸からズレているかを調べることで、個々のマイクロレンズ上の波面の傾きを調べられることになります。こうしてわかった小さい傾いた小波面を連続的につなぎあわせていく作業を行えば、歪んだ波面の形がどんなものかがわかります。あとは歪みを補正してまっすぐな波面にするように(すなわち各マイクロレンズのつくる星像が全て光軸上にくるように)波面補償鏡を変型する信号を送ります。


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