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Changing-look AGN Mrk590のダストトーラス内縁部の温度変化モニタリング

PI: 小久保 充 (国立天文台)

観測の概要†

プロポーザルの概要†

Mrk590 は、1990 年代から 2000 年代初頭にかけて活動銀河核(AGN)の光度が 100 倍程度減光し、その光度 減少に伴って電離広輝線が消失した(すなわちスペクトル型が 1 型à2 型へと変化した)ことが知られており、い わゆる changing-look AGN の代表的な天体である(Denney et al. 2014)。Changing-look AGN の光度変動は、 超巨大ブラックホール降着円盤の質量降着率の急激な変化によって引き起こされていると考えられており、降 着円盤由来の電離光子の減少により広輝線が消失したと考えられる。我々は、Mrk590 が徐々に暗くなってい った 2000 年代のアーカイブ撮像データの解析を行うことで、AGN ダストトーラス内縁半径の大きさが可視光度 の減少にしたがって縮小した証拠を捉えることに成功した(Kokubo et al. 2020, MN􏰂A􏰀 491, 4615)。しかし、 Mrk590 の多バンド赤外線のデータはこれまでほとんど観測されておらず、AGN トーラス内縁の温度が光度変 動に伴ってどのように変化したかを調べることはできなかった。 本提案では、なゆた望遠鏡/NIC を用いて 2019 年 10 月から実施している Mrk590 のモニター観測のさらなる 継続観測を提案する。本観測により、トーラス内縁のダスト温度の時間変化の有無を捉え、AGN 光度変動に伴 ってトーラス内縁のダスト分布がどのような変化を経るのかを明らかにする。

観測エポック・頻度など†

観測の流れ†

  1. フォーカス合わせ
  2. ポインティング
    • 観測リストに登録済み (kokubo というリストがあったのでとりあえずそこに入れた)
    • nicpc/obs1b/obs2 からのコマンドラインでやる場合には下記のコマンドを打ち込む
      nicpc/obs1b/obs2$ nayuta -pS Mrk590
      • 運がよければ、下記のコマンドで意図どおりの視野に来るかもしれない。
        obs1b/obs2$ pinpoint nic Mrk590 -xy 200 250
  3. テスト撮像: 晴れていれば 60 秒積分で Mrk590 が映る (少し広がった、明るい天体)
    nicpc% TL 3 60
  4. xyoffset2 で Mrk590 を第3象限の少し左寄りに導入 (下図)
     80%
    • 基準星 ref.3 が 20 arcsec ディザーしても視野内にとどまるようにする
  5. 本番撮像: 10点ディザー を 2 セットが基本
    nicpc% DL 83 60 Mrk590 10 20   (10点ディザリング)
    nicpc% nayuta -do +0 -20      (少し位置をずらす)
    nicpc% DL 83 60 Mrk590 10 20   (10点ディザリング)
    Mrk590NICimage_kokubo.png
  6. ダーク取得
    • こちらの手順も参照
    • 帰りがけに darkscript で自動的にとればよい
      nicpc% darkscript.sh
       (~/obs_script/DARKYYMMDD.sh ができる: YYMMDD の部分は日付)
       (不要な行を削除、適宜編集)
      nicpc% sh /home/nicop/obs_script/DARKYYMMDD.sh
       (darkshutter.py が90secの試験撮像をする。正しく閉まっていれば q を押す。)

obs-commander を用いた観測方法†

  1. フォーカス合わせ
    • obs-commander の "NIC focusing"スクリプト を実行 (View --> Run)
  2. ポインティング&撮像
    • obs-commander の "Kokubo Mrk590" を実行 (View --> Run)
    • スクリプト2行目 "looksubsky"コマンドで2点ディザ(dRA=10")差分画像が表示されるので、上記 finding chart 通りの配置になっているか確認。
      • だいたい正しく導入できたときの表示例 looksubsky_view.png
    • pop-upで"Proceed?"と聞かれるので、正しく導入できていたら "Yes" を、そうでなかったら"No" を押す
  3. ダーク取得
    • いつもどおり。

その他†

NayutaNIC_Monitoring_KOKUBO_v2.png

データ受け渡しなど†

観測記録†

観測後、小久保さんに連絡して以下に書き込んでください。

日付観測者積分時間(s) x ディザー点数 x セット数一次処理データ渡し備考
2019.XX.XX〇〇60 x 10 x 2済済記入例
2021.08.02戸塚120 x 10 x 2済済雷対策の為DARKは8/3に取得
2021.09.09戸塚120 x 10 x 3済済
2021.09.20高山120 x 10 x 2済済
2021.10.14高橋60 x 10 x 2済済
2021.11.09戸塚120 x 10 x 2
2021.12.05大島60 x 10 x 3
2022.1.8高山60 x 10 x 2
2022.2.9高橋60 x 10 x 2
2022.8.2高橋60 x 10 x 27月分
2022.8.12高山60 x 10 x 18月分の半分、湿度上昇につき1セットのみ
2022.9.4高橋60 x 10 x 4曇ったときもあったので、4セット(位置ABAB)取得
2022.9.7高山60 x 10 x 27, 8, 9月が曇りがちだったため補填
2022.10.10高橋60 x 10 x 2
2022.12.10戸塚60 x 10 x 32セット目が曇ったので2回観測
2022.3.5高山60 x 10 x 2
2023.7.19川端60 x 10 x 2
2023.8.27高山60 x 10 x 2済済
2023.9.28利川60 x 10 x 2済済
2023.11.1戸塚60 x 10 x 2済済
2024.1.7高橋60 x 10 x 2済済
2024.2.24高橋60 x 10 x 3NG。1セット目の途中で曇った。
2024.2.28大島60 x 10 x 3途中で雲が多い時期があったため念の為3セット。
2024.8.16高山60 x 10 x 2
2024. 10.13大島60 x 10 x 5雲が多い時期があったため
2024.11.19高橋60 x 10 x 2低空 (EL<20)
2024.11.20利川60 x 10 x 2
2024.12.17高橋60 x 10 x 2
2025.02.06高橋60 x 10 x 2
以下2025A
2025.08.16斎藤60 x 10 x 2全体に薄雲あり(特に2セット目最後は完全に曇った)
2025.08.27高橋60 x 10 x 1薄明で完遂できず
2025.08.28高橋60 x 10 x 2曇あり
2025.10.12戸塚60 x 10 x 2
2025.10.29本田60 x 10 x 2
2025.11.15?60 x 10 x 2
2025.12.09高橋J60 x 10 x 2
2026.02.25本田60 x 10 x 2

これまでの観測†

staff/継続観測2019B_小久保

staff/継続観測2020A_小久保


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