公開講演会

日本天文学会 2018年秋季年会 公開講演会のご案内

日本天文学会では、兵庫県立大学で秋季年会を開催するにあたり、以下の日程で公開講演会を行います。
公開講演は、兵庫県立大学とも深く関係する講演です。 是非ご参加ください。

日時 :2018 年9 月22 日(土)13:30 〜16:00(予定)(開場 13:00)
場所 :じばさんびる901 号会議室 (JR 姫路駅南口すぐ)
対象 :中学生以上・一般向け
テーマ :「地球の原子・分子から宇宙の惑星・生命へ」
ハビタブルな太陽系外惑星の発見などによって、天文学と生物学はお互いの関与を急速に深めつつあります。今回の公開講演会では、そのような研究の中から、兵庫県西部播磨地域との関わりの深い、二つの最新の研究内容をわかりやすく紹介して頂きます。
講師・タイトル:下記をご参照ください。
参加費 :無料(事前申し込み不要)
定員 :180 名(先着順)

<講演内容の紹介>

講演1:「小宇宙・生命の働きに迫る超高分解能顕微鏡SPring-8」
講師:山本 雅貴 氏(理化学研究所・放射光科学研究センター利用システム開発部門 部門長)
深遠なる宇宙になぞらえて、小宇宙ミクロコスモスと称されることもある人体。総数37 兆個とも言われる細胞から構成された人体も宇宙と同様に秩序と調和をもって維持されています。その膨大な細胞には人体の設計図として遺伝子が納められ、その遺伝子により作られる2 万種類以上のタンパク質が生命を維持・運営しています。現代の生命科学研究ではこの生命の働きを司るナノマシンであるタンパク質の機能の解明を目指して、その原子レベルでのタンパク質の構造研究がさかんに進められています。播磨科学公園都市の放射光施設SPring- 8 でもその非常に明るいX 線による超高分解能顕微鏡としてタンパク質の構造機能研究に取組んでいます。本講演では生命の働きに迫るSPring-8 のタンパク質研究を紹介します。

講演2:「地球外生命との“ コンタクト”」
講師:海部 宣男(国立天文台名誉教授/西はりま天文台名誉台長)
夜空に輝く星々の少なくとも二つに一つは、まわりに惑星を回らせていることがはっきりしてきました。何千個もの惑星が発見された結果、「惑星系」の常識は大きく変わっています。さらに、生命存在に適した惑星を探査し生命が存在する証拠をとらえることを目指して、新しい望遠鏡が続々と建設・計画されています。新世代の望遠鏡はどうやって「宇宙の生命」を追うのでしょうか。いっぽうで火星など私たちの太陽系での生命探査は、どう進むでしょうか。地球外文明、つまり「宇宙人」の探査も、天文学の視野に入ってきています。地球外生命との“ コンタクト” は、いつ、どのように? 21 世紀の天文学が拓きつつある新しい宇宙を紹介します。

プログラム、アクセスにつきましては開催地大学HP をご覧ください。
主催: 公益社団法人 日本天文学会
後援: 姫路市、姫路市教育委員会
企画: 兵庫県立大学自然・環境科学研究所天文科学センター「西はりま天文台」