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◎画像アーカイヴ:SN 2007ig

 2007年 9月11日 2時45分(日本時間)、なゆた望遠鏡(+MINT)を用いてくじら座にある HCG 13 という銀河群の画像を撮影したところ、その中にある渦巻銀河 MGC-01-5-2 に超新星らしき新天体を発見しました。西はりま天文台ではその後の確認観測が行えませんでしたが、国際天文学連合・天文電報中央局(CBAT)に発見情報を報告したところ、南米チリにあるラス・カンパナス天文台で観測が行われ、晴れて超新星であることが確認されて「超新星 2007ig*」となったのです。

 世界中の望遠鏡が遥か遠方の超新星を捜索しているわけですが、超新星 2007ig の発見は第一発見者としては関西圏で初、国内の望遠鏡が発見した超新星としては最も遠い約5億6000万光年彼方にあるものとなりました。

 超新星とは、恒星が大爆発を起こして非常に明るく輝く現象です。超新星は一つの銀河に数十年に一度の確率で出現すると推測されており、たくさんの銀河を捜索すれば、それだけ発見するチャンスは増えるわけです。西はりま天文台では、一度にたくさんの銀河を撮像して超新星探しを行っています。@サイトプログラムでは一般の方も超新星探し(SNOW)を体験することができ、これまでも多くの方がチャレンジしてきています。次に超新星を発見するのは、@サイトプログラムに参加したあなたかもしれません。

@サイトバナー

SN 2007ig R thumbnail SN 2007ig(内藤研究員発見超新星)
低解像度 (356KB)
高解像度 (1.2MB)

赤:Rバンド 500秒
観測日:2007/ 9/11

(*) 超新星の名前は「発見年+発見順」で付けられます。発見順はアルファベットで表され、その年最初に発見された超新星を大文字のA、2番目をBという規則に則ります。26番目のZまで付けられると、27番目は小文字を2つ並べてaa、続けてab、ac、…、と続けてゆきます。今回発見した超新星 2007ig は、2007年の241番目に発見された超新星となります。

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