●ニュース: なゆた望遠鏡による地球スイングバイ中のはやぶさ2の撮影(まとめ)(2015/12/04)

2015年12月3日夕方〜夜、日本の小惑星探査機はやぶさ2は、地球スイングバイを行なうため、地上約3090キロメートルの距離まで地球に接近しました。
兵庫県立大学天文科学センター(西はりま天文台)は、3日18:00ころ、地球に接近したはやぶさ2を国内最大口径2メートルのなゆた望遠鏡で撮影することに成功しました。観測は、その後約1時間にわたり行ない、数多くのはやぶさ2の画像を取得できました。

以下、なゆた望遠鏡可視多波長撮像装置MINTによって撮られた画像になります。


18:00ころに露出10秒で撮影したファースト画像
緑の丸で囲った光の点がはやぶさ2です。線のようなものは背景の星です。なゆた望遠鏡を、はやぶさ2の移動にあわせて動かしながら撮影したため、星は線のように伸びています。
その後、約1時間にわたり撮影された画像は、こちらです。
詳しくは、なゆた望遠鏡、地球スイングバイ中のはやぶさ2の撮影に成功!(2015/12/03)
地球スイングバイ中のはやぶさ2の連続静止画(2015/12/03)をご覧ください。



撮影した画像を連続再生したアニメーション


撮影した画像を処理し、タイムスタンプを入れたアニメーション
後半では、はやぶさ2が線のように写ります。これは、はやぶさ2が地球スイングバイにより加速していることを示します。

スイングバイにより加速したはやぶさ2は、2018年に目的の小惑星リュウグウに到着する予定です。リュウグウは、2012年のなゆた望遠鏡の観測から自転速度が極端に速くない小惑星であると確認され、はやぶさ2の目的地にふさわしいことがわかりました。
この観測は、JAXAはやぶさ2プロジェクトから位置データの提供していただき、「「はやぶさ2地球スイングバイ」観測キャンペーン」の枠組みで行なわれました。

関連ページ
JAXAはやぶさ2プロジェクト
「はやぶさ2地球スイングバイ」観測キャンペーン



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