#author("2022-01-13T09:38:08+00:00","default:nhao","nhao")
#author("2022-01-28T08:48:02+00:00","default:nhao","nhao")
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**観測用コマンド [#l530ae8f]
観測共通端末 OBS1b (Ubuntu)から利用可能な望遠鏡制御コマンド~
※言語 [py]= python script,  [sh] : shell script,  [c]: C code

-nayuta [py] (220112更新)
>望遠鏡の基本制御コマンド

--利用方法の表示
     nayuta 

-- 赤経赤緯座標(2000年分点)で導入・追尾する : 2000.0年分点、ドーム連動     
     nayuta  -p   hh mm ss.sss  +/-dd mm ss.sss 

-- 赤経赤緯座標(1950年分点)で導入・追尾する : 1950.0年分点、ドーム連動     
     nayuta  -p1950   hh mm ss.sss  +/-dd mm ss.sss 

-- 赤経赤緯座標(任意の分点)で導入・追尾する : 入力された分点、ドーム連動     
     nayuta  -p   hh mm ss.sss  +/-dd mm ss.sss YYYY.YYYY [ <-分点 ]

-- UCCに保存されている天体リストを使って導入・追尾する
     nayuta -pL list_name object_name
     (例) nayuta.py -pL mylist.lst Vega
     (例) nayuta.py -pL yourlist.lst "HD 123456"
--- リストの書式やUCCへの保存方法は[[こちら>マニュアル/基本操作#baa31ce3]]

-- SIMBADに登録されている天体名を使って導入・追尾する
     nayuta -pS object_name_in_SIMBAD
     (例) nayuta -pS Vega
     (例) nayuta -pS "alf Lyr"

-- 太陽系天体を導入・追尾する ([[Horizons>https://ssd.jpl.nasa.gov/horizons/app.html#/]]を参照。ファイル駆動モードで追尾)
-- 太陽系天体を導入・追尾する ([[Horizons>https://ssd.jpl.nasa.gov/horizons/app.html#/]]から座標を取得し、ファイル駆動モードで追尾)
     nayuta -pH object_name_or_id
     (例) nayuta -pH Papagena
     (例) nayuta -pH 471    # --> asteroid 471 Papagena
     (例) nayuta -pH "1999 YK5"
     (例) nayuta -pH Jupiter
--- 望遠鏡制御ソフト(ucc_run)の仕様により、コマンド実行から5時間で追尾が止まる。さらに長く観測する場合は、もういちどコマンドを実行してください。
--- 同じ天体名に対して複数の天体が存在することがある("Io", "Europa"など)。その場合、"smallbody"(小惑星と彗星)が優先される。"majorbody"(惑星、衛星、探査機等)を優先したいときは "-pH-major" オプションを使ってください。
 nayuta -pH Europa      # --> 小惑星 52 Europa を導入 
 nayuta -pH-major Europa # --> "majorbody" の中で "Europa" を含むものが表示されるので
                         #   (探査機"Europa Clipper"もひっかかる)、衛星 EuropaのID#を調べる。
 nayuta -pH-major 502    # --> 衛星 Europa (ID#=502) を導入
 nayuta -pH 502          # --> 小惑星 502 Sigune を導入
--- トラックファイルを作りたいだけ(望遠鏡は動かさない)のときは prepSSobs.py を使ってください。 
 prepSSobs.py -h
で使い方表示。
-- 赤経赤緯座標(2000年分点)の現在の高度方位を表示する
     nayuta  -azel   hh mm ss.sss  +/-dd mm ss.sss 
表示される高度と方位には若干の誤差があります。

-- 地平座標(高度方位)を指定して望遠鏡を動かす
    nayuta -m AZ_deg EL_deg
AZは0度が南、+90度が西。このコマンドは失敗(RESULT=NGと表示される)することが多い。失敗が続く場合は、ucc_run GUIで操作してください。

--オフセットを入れる       
     nayuta  -o   Ra_offset(秒)  Dec_offset(秒)   

-- 追加オフセットを入れる
     nayuta  -do   delta_Ra_offset(秒)  delta_Dec_offset(秒)

--副鏡位置移動(フォーカス)
     nayuta  -f  focus

--望遠鏡とエンクロージャをホーム位置に移動
     nayuta  -home
     
     ※スリット閉ならびにベンチレータの対応は現在調整中。
       望遠鏡のホーム位置は望遠鏡の状態によって変わる場合があります。

-- エンクロージャの制御
    nayuta -e  az 角度  エンクロージャを回転
                     sopen   スリットを開ける
                     sstop    止める
                     sclose    閉じる

--MALLSメンテナンス位置(AZ=-40.0)に移動
    nayuta  -mallspos

-- カセグレンの装置ローテータを非同期モード(視野の向きは地平座標に対して固定)で動かす
   nayuta -rc rot_ang (度) 
      rot_ang: ローテータの原点からの回転角度 (範囲: +/-270度)

-- カセグレンの装置ローテータをAZ/EL同期モード(視野の向きは赤道座標に対して固定)で動かす
   nayuta -sc pos_ang (度) 
      pos_ang:  位置角 (ローテータの基準方位を赤道座標の北向きに対して何度傾けるか)
--- NICでNorth Up にするときは pos_ang = 0
--- WFGS2 で North Up にするときは pos_ang = -45 
--- ローテータの機械的駆動可能範囲は+/-270度なので、振り切れないように注意。 ucc_run - 視野回転- 実角度をチェックして、実角度が+/-270度に近い場合(追尾中に限度に達しそうな場合)は、いったん 
  $nayuta -rc 0 
として機械的原点に戻してから、もういちど 
  $nayuta -sc (設定する位置角)
を実行してください。

- tfing [sh] 
>なゆた望遠鏡のステータス(RA/DEC,  AZ/ELなど)を表示し、ポインティング完了を音で知らせる。カセグレンの装置ローテータも監視。(中核プログラムは tfin_gui.py)
  $ tfing

- pinpoint [py]
> 補正機能付きポインティングコマンド。現在、試験中。

-- 使い方表示
  $ pinpoint -h
-- [[詳細>Staff/pinpointコマンド]] (staff only)

***履歴 [#ycaf3a24]
-2022.01.12 -pH オプションを追加
-2021.11.21 tfing(tfin_gui), pinpoint を追加
-2021.10.xx -pL, -pS オプションを追加
-2020.12.09 -azel オプションを追加
-2020.12.01 -rc, -sc オプションの記述を追加。
-2014.09.17 最新情報を追加。
-2012.09.30 ホーム位置移動、MALLSメンテナンス位置移動を追記
-2012.09.22 ページ作成、基本コマンドを追記

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