NIC Web
staff/NICからPOLへの装置交換180213
をテンプレートにして作成
開始行:
[[staff]]
#contents
* 人員 [#vae4d34e]
- 高橋、斎藤、高山、大島
* 所要時間 [#dde12793]
- 10時--18時(休憩1.5時間) = 6.5時間(実績)
-- NIC取り外し: 10:00-12:30 (2.5h)
-- POL取り付け: 13:30-15:15 (1.75h)
-- バランス調整: 15:30-18:00 (2.5h)
* 手順 [#y533c698]
** 取り外しの48時間前頃 [#b8e0a1ce]
- [[staff/システムシャットダウンおよび立ち上げ]](シャッ...
** 当日午前: NIC取り外し [#s9b232d0]
- 10:00作業開始。
- カセグレンはMINT選択、inst-rotator = 0°、AZ = -90°(NIC...
- ELストーピンを入れる。忘れないように!!
- ナスミス台下にあるELトルク表示器の値をメモする。
-- この値を維持するように、POL取り付け後、バランス調整を...
- 2班に分かれて、作業。
-- A班(斎藤+1)
--- 真空容器の温度・真空度、圧縮機の圧力を記録しておく。
--- NICPC シャットダウン。PC背面の主電源をOFF。
--- PCと補器類(読み出し回路、真空計など真空容器の外に配...
--- 補器類を取り外す。
--- PCを取り外す。
--- 冷凍機ユニット側のヘリウムホース、電源ケーブルをを外...
--- 望遠鏡側のヘリウムホース、電源ケーブルをを外す
--- ローテータから直接伸びているsupply側ホースは、装置切...
-- B班(高橋+1)
--- ハッチを開ける
--- クレーンで、中3階から、NIC移動保管治具を3階に上げる。
--- ハッチを閉める。
--- 治具正面の「梁」を取り外す
--- 早く終われば、A班に合流。
- NICをフランジごと望遠鏡から外し、治具に取り付ける(全員...
-- 青い昇降台車に位置微調整プレートを置く(降ろして治具に...
-- 昇降台車をNIC の下に配置。
-- 台を上昇させて、NIC 底面にプレートをつける。
--- 昇降台車の踏みペダルを「早揚げ」方向に回しておく(そ...
-- 家具転倒防止用のつっかえ棒を、フランジ底面と台車の台に...
-- ストーピンが挿入されていることを確認。
-- フランジのボルトを抜く。
--- 全12本を抜いたかちゃんと確認すること(何本かささった...
--- 位置決めボルトが2本ある。どの穴でもよいらしい。
-- 台車をゆっくりと半分程度の高さまで下降させる。
-- ほこり付着防止のため、半波長板ユニットをエアパッキンで...
-- 台車でNICを移動させ、治具の内部に入れる。
-- 台車を上昇させる。
-- 細かい位置調整は治具側を動かして行う。
-- フランジにボルトを入れ、NIC を治具に固定する。
- フランジから真空容器を取り外す
-- 台車が真空容器を支えていることを確認する。
-- 真空容器とフランジを接続しているボルトを抜く。
-- ゆっくりと台車の昇降台を下げる。
--- 外から見えないところで、真空容器側からフランジに位置...
-- 台車の台が一番下まで下がったら、治具から真空容器を引き...
-- 真空容器天面にエアパッキンを被せる。
-- 真空容器は台車で制御室に移動する。旧暗室スペースがまだ...
-- フランジがついた治具は、観測室の北東隅に置く。
** 当日午後: POL取り付け [#mafff8e0]
- POLの取り付け
-- オレンジ台車に乗ったPOLを観測室の広い場所に移動する。
-- フランジアダプタを観測室に移動し、天地を確認して、床に...
-- フランジアダプタにM16アイボルト2個(アイボルトが貫通し...
-- クレーンでフランジアダプタを持ち上げ、POLの上まで持っ...
-- POL側面に貼っているラベルに従って向きを確認し、POL用M1...
-- フランジアダプタ天面から、スリング、シャックル、アイボ...
-- 台車でPOLをカセグレン下まで移動する。
-- 台車の台を上昇させる。
-- フランジアダプタにフランジアダプタ用のM12ボルトを挿し...
--- もっともMINT側にある取り付け穴、およびその隣の穴のう...
- バランス調整
-- (以下は想定。実際はかなり変更した。[[バランス調整まと...
-- フランジアダプタに専用の重りを50kg分取り付ける。
--- MINTと反対側: 10kg, 5kg, 10kg, 5kg をこの順に。
--- 「左右」2箇所: それぞれ、10kg。
-- W1(装置切替軸まわり)の調整は省略(トルク変化 < 20 kg...
-- W2(ローテータ軸周り)から、6.7kg分(1.6mm厚x2枚、4.5m...
-- ローテータ軸の「左右」の制御PC/UPSラックの側面に、東大...
-- 望遠鏡上下バランサを下に187mm動かす。つまり、+50mm(現...
-- トルク表示器の値を確認する。交換前と比べて、絶対値の増...
--- カセグレン選択装置を切り替えも、条件を満たすことを確...
--- トルク表示器の単位は kgf m で、たぶん、正のとき下/後...
-- NGの場合、いちおう上下バランサを上下に100mmほど動かし...
-- W2に対して上向き、または下向きの力を加えて、トルク表示...
--- トルク表示器の表示が負であれば、前(ローテータ0度のと...
--- トルク表示器の表示が正であれば、後ろが重いので、W2を...
-- W2 の重量変化 +/-10 kg (?)の範囲で調整できるのであれば...
--- ただし、W2を dW2 (kg)増加させたときは、dZ (mm) =dW2*2...
-- (参考)摩擦トルクは40 kgf m 。これを超えるアンバラン...
-- ストーピンに負荷がかかっていないことを確認して、ストー...
- 配線、望遠鏡動作試験
-- POLのACアダプタやUSBケーブルなどをセッティングする。
-- 装置切替機構の切替でケーブルが引っかからないか確認。
-- EL動作、ローテータ動作を確認する。
--- EL=5.099 として、ストーピンを入れ、ELトルク計の値を確...
** 当日以降の晴れた夜: POL試験観測 [#bdbf8c7c]
- ucc_run では、近赤外撮像モードを使う。
- 光が入るか、焦点が合うかを確認。
* バランス調整まとめ [#i1a5f270]
- 装置:
-- 交換前: NIC: [真空冷却容器+フランジ] (210.70 kg) + P...
-- 交換後: POL: MINT側に取り付けられている状態(フランジ含...
-- 重量変化 = 225.8.4 - 225 = -0.8kg
- W3(制御PC/UPS側面、東大AO用に製作した物): +15kg x 左...
- W1: 19mm厚 13 kg x (-2) 枚 = -26 kg (取り外した2枚はPO...
- W2: 14mm厚 14kg x (-1)枚 = -14kg
-------------------
- カセグレンの総重量変化 = -0.8 +30-26-14 = -9.2 kg
- EL軸から重量変化の位置までの距離を2.5mと仮定すると、-9....
- 現場で総重量変化の計算を間違ったため、10mmしかバランサ...
- EL=5.099 に倒したとき(ストーピンを入れてドライブOFF)...
-------------------
- ELトルク計の値
-- すべてEL=90.21, ELドライブOFFのまま
| 番号 | カセグレン装置 | 選択装置 | ローテータ角度 | POL...
| 1 | MINT + NIC | MINT側 | 0 | --- | 0 | 0 | 0 | -15 ...
| 2 | MINT | MINT側 | 0 | --- | 0 | 0 | 0 | -457 | NIC...
| 3 | MINT +POL | MINT側 | 0 | 0 | 0 | 0 | +30 | -130 ...
| 4 | MINT +POL | MINT側 | 0 | +13 x3枚 | -13 x2枚 | 0 ...
| 5 | MINT +POL | NIC側 | 0 | +13 x3枚 | -13 x2枚 | 0 ...
| 6 | MINT +POL | MINT側 | 0 | +13 x3枚 | -13 x2枚 | -1...
| 7 | MINT +POL | MINT側 | 180 | +13 x3枚 | -13 x2枚 | ...
- 4と5の比較で、ELトルク計の値の変化が小さいため、装置切...
- 6と7の比較で、ELトルク計の値の変化が小さいため、ローテ...
* 教訓: 装置交換時の望遠鏡バランス調整について [#ha9be634]
- [[望遠鏡バランス調整の考え方>http://www.nhao.jp/~nayuta...
* 参考ページ [#zb9efb28]
- [[staff/システムシャットダウンおよび立ち上げ]]
- [[staff/取り外しと取り付け]]
終了行:
[[staff]]
#contents
* 人員 [#vae4d34e]
- 高橋、斎藤、高山、大島
* 所要時間 [#dde12793]
- 10時--18時(休憩1.5時間) = 6.5時間(実績)
-- NIC取り外し: 10:00-12:30 (2.5h)
-- POL取り付け: 13:30-15:15 (1.75h)
-- バランス調整: 15:30-18:00 (2.5h)
* 手順 [#y533c698]
** 取り外しの48時間前頃 [#b8e0a1ce]
- [[staff/システムシャットダウンおよび立ち上げ]](シャッ...
** 当日午前: NIC取り外し [#s9b232d0]
- 10:00作業開始。
- カセグレンはMINT選択、inst-rotator = 0°、AZ = -90°(NIC...
- ELストーピンを入れる。忘れないように!!
- ナスミス台下にあるELトルク表示器の値をメモする。
-- この値を維持するように、POL取り付け後、バランス調整を...
- 2班に分かれて、作業。
-- A班(斎藤+1)
--- 真空容器の温度・真空度、圧縮機の圧力を記録しておく。
--- NICPC シャットダウン。PC背面の主電源をOFF。
--- PCと補器類(読み出し回路、真空計など真空容器の外に配...
--- 補器類を取り外す。
--- PCを取り外す。
--- 冷凍機ユニット側のヘリウムホース、電源ケーブルをを外...
--- 望遠鏡側のヘリウムホース、電源ケーブルをを外す
--- ローテータから直接伸びているsupply側ホースは、装置切...
-- B班(高橋+1)
--- ハッチを開ける
--- クレーンで、中3階から、NIC移動保管治具を3階に上げる。
--- ハッチを閉める。
--- 治具正面の「梁」を取り外す
--- 早く終われば、A班に合流。
- NICをフランジごと望遠鏡から外し、治具に取り付ける(全員...
-- 青い昇降台車に位置微調整プレートを置く(降ろして治具に...
-- 昇降台車をNIC の下に配置。
-- 台を上昇させて、NIC 底面にプレートをつける。
--- 昇降台車の踏みペダルを「早揚げ」方向に回しておく(そ...
-- 家具転倒防止用のつっかえ棒を、フランジ底面と台車の台に...
-- ストーピンが挿入されていることを確認。
-- フランジのボルトを抜く。
--- 全12本を抜いたかちゃんと確認すること(何本かささった...
--- 位置決めボルトが2本ある。どの穴でもよいらしい。
-- 台車をゆっくりと半分程度の高さまで下降させる。
-- ほこり付着防止のため、半波長板ユニットをエアパッキンで...
-- 台車でNICを移動させ、治具の内部に入れる。
-- 台車を上昇させる。
-- 細かい位置調整は治具側を動かして行う。
-- フランジにボルトを入れ、NIC を治具に固定する。
- フランジから真空容器を取り外す
-- 台車が真空容器を支えていることを確認する。
-- 真空容器とフランジを接続しているボルトを抜く。
-- ゆっくりと台車の昇降台を下げる。
--- 外から見えないところで、真空容器側からフランジに位置...
-- 台車の台が一番下まで下がったら、治具から真空容器を引き...
-- 真空容器天面にエアパッキンを被せる。
-- 真空容器は台車で制御室に移動する。旧暗室スペースがまだ...
-- フランジがついた治具は、観測室の北東隅に置く。
** 当日午後: POL取り付け [#mafff8e0]
- POLの取り付け
-- オレンジ台車に乗ったPOLを観測室の広い場所に移動する。
-- フランジアダプタを観測室に移動し、天地を確認して、床に...
-- フランジアダプタにM16アイボルト2個(アイボルトが貫通し...
-- クレーンでフランジアダプタを持ち上げ、POLの上まで持っ...
-- POL側面に貼っているラベルに従って向きを確認し、POL用M1...
-- フランジアダプタ天面から、スリング、シャックル、アイボ...
-- 台車でPOLをカセグレン下まで移動する。
-- 台車の台を上昇させる。
-- フランジアダプタにフランジアダプタ用のM12ボルトを挿し...
--- もっともMINT側にある取り付け穴、およびその隣の穴のう...
- バランス調整
-- (以下は想定。実際はかなり変更した。[[バランス調整まと...
-- フランジアダプタに専用の重りを50kg分取り付ける。
--- MINTと反対側: 10kg, 5kg, 10kg, 5kg をこの順に。
--- 「左右」2箇所: それぞれ、10kg。
-- W1(装置切替軸まわり)の調整は省略(トルク変化 < 20 kg...
-- W2(ローテータ軸周り)から、6.7kg分(1.6mm厚x2枚、4.5m...
-- ローテータ軸の「左右」の制御PC/UPSラックの側面に、東大...
-- 望遠鏡上下バランサを下に187mm動かす。つまり、+50mm(現...
-- トルク表示器の値を確認する。交換前と比べて、絶対値の増...
--- カセグレン選択装置を切り替えも、条件を満たすことを確...
--- トルク表示器の単位は kgf m で、たぶん、正のとき下/後...
-- NGの場合、いちおう上下バランサを上下に100mmほど動かし...
-- W2に対して上向き、または下向きの力を加えて、トルク表示...
--- トルク表示器の表示が負であれば、前(ローテータ0度のと...
--- トルク表示器の表示が正であれば、後ろが重いので、W2を...
-- W2 の重量変化 +/-10 kg (?)の範囲で調整できるのであれば...
--- ただし、W2を dW2 (kg)増加させたときは、dZ (mm) =dW2*2...
-- (参考)摩擦トルクは40 kgf m 。これを超えるアンバラン...
-- ストーピンに負荷がかかっていないことを確認して、ストー...
- 配線、望遠鏡動作試験
-- POLのACアダプタやUSBケーブルなどをセッティングする。
-- 装置切替機構の切替でケーブルが引っかからないか確認。
-- EL動作、ローテータ動作を確認する。
--- EL=5.099 として、ストーピンを入れ、ELトルク計の値を確...
** 当日以降の晴れた夜: POL試験観測 [#bdbf8c7c]
- ucc_run では、近赤外撮像モードを使う。
- 光が入るか、焦点が合うかを確認。
* バランス調整まとめ [#i1a5f270]
- 装置:
-- 交換前: NIC: [真空冷却容器+フランジ] (210.70 kg) + P...
-- 交換後: POL: MINT側に取り付けられている状態(フランジ含...
-- 重量変化 = 225.8.4 - 225 = -0.8kg
- W3(制御PC/UPS側面、東大AO用に製作した物): +15kg x 左...
- W1: 19mm厚 13 kg x (-2) 枚 = -26 kg (取り外した2枚はPO...
- W2: 14mm厚 14kg x (-1)枚 = -14kg
-------------------
- カセグレンの総重量変化 = -0.8 +30-26-14 = -9.2 kg
- EL軸から重量変化の位置までの距離を2.5mと仮定すると、-9....
- 現場で総重量変化の計算を間違ったため、10mmしかバランサ...
- EL=5.099 に倒したとき(ストーピンを入れてドライブOFF)...
-------------------
- ELトルク計の値
-- すべてEL=90.21, ELドライブOFFのまま
| 番号 | カセグレン装置 | 選択装置 | ローテータ角度 | POL...
| 1 | MINT + NIC | MINT側 | 0 | --- | 0 | 0 | 0 | -15 ...
| 2 | MINT | MINT側 | 0 | --- | 0 | 0 | 0 | -457 | NIC...
| 3 | MINT +POL | MINT側 | 0 | 0 | 0 | 0 | +30 | -130 ...
| 4 | MINT +POL | MINT側 | 0 | +13 x3枚 | -13 x2枚 | 0 ...
| 5 | MINT +POL | NIC側 | 0 | +13 x3枚 | -13 x2枚 | 0 ...
| 6 | MINT +POL | MINT側 | 0 | +13 x3枚 | -13 x2枚 | -1...
| 7 | MINT +POL | MINT側 | 180 | +13 x3枚 | -13 x2枚 | ...
- 4と5の比較で、ELトルク計の値の変化が小さいため、装置切...
- 6と7の比較で、ELトルク計の値の変化が小さいため、ローテ...
* 教訓: 装置交換時の望遠鏡バランス調整について [#ha9be634]
- [[望遠鏡バランス調整の考え方>http://www.nhao.jp/~nayuta...
* 参考ページ [#zb9efb28]
- [[staff/システムシャットダウンおよび立ち上げ]]
- [[staff/取り外しと取り付け]]
ページ名: