1月20日までのこの実験で、議論相手になってくれている「みさと天文台」の坂元 誠さんの指摘を受け、次のことを調べる目標ができた。
60cm望遠鏡で星を追尾する時に生じる「6分ジャンプ*」という現象は、機械精度の悪さが見えているのではないか? |
これについて確かめるには、機械についての再現性のない誤差(いわゆるガタ)を見る必要がある。故にズレの測定精度を一桁は上げないといけない。目視による位置ズレの測定から、撮像による位置ズレの測定にする必要がある。
西はりま天文台の60cm望遠鏡は、星の追尾中に「6分に1回」の間隔で、星像が2秒角ジャンプしてズレる現象が見られる。その為、この望遠鏡では、3分を超えるような露出で写真を撮ることが恐くてできない(データにならないと云う意味)。ハッキング日記としてこうした実験を始めたのも、このような奇怪な不具合の原因を自分でつきとめようと思ったからである。
6分ジャンプを端的に表す過去に撮られたサンプル画像を2点示す。
30分露出の間に複数回ジャンプしている写真画像