WFGS2 Wiki
マニュアル
をテンプレートにして作成
開始行:
#contents
~
~
2022年2月現在、標準のユーザ端末はOBS1b。以下の"OBS1" は "...
* 観測開始 [#n1ea295f]
** 観測装置(WFGS2)の準備 [#oa503f9e]
- OBS1からWIZにログイン
obs1$ ssh nhao@wiz -X
- 1-2個、ターミナルを開いておくと便利。
wiz$ xterm &
- 装置セットアップ(望遠鏡はEL=90とするのが無難)
wiz$ SetupWFGS2.sh; fin
-- fin, fin2 はOBS1から音を鳴らすコマンド。上記のようにす...
-- このスクリプトによって以下の作業が実行される
--- カメラ電源ON
--- INDI server (FLI, ZWO カメラの制御 )を立ち上げる (別...
--- wheelを制御するためのサーバを立ち上げる (別窓)
--- main camera (FLI)、slit view camera (ZWO) への接続、...
--- ds9 を立ち上げる
--- スリット、フィルター、グリズム用 wheel の位置初期化
--- 波長較正ランプ OFF、OUT
--- 半波長板 OUT
--- ステータスモニタ(mon_status.py, 別窓) を立ち上げる
-- (注)Setupスクリプトは、wheel初期化やCCD冷却が完了す...
--- wheel初期化までの所要時間 (目安): 3分(スクリプトセ...
--- CCDの冷却完了までの所要時間 (目安): 15-20 分 (環境温...
-- wheelの初期化に失敗することがある。"server for wheel ...
#ref(wheel.png)
失敗した時 ("Error"などの表示が出る) は以下を試す。
--- 全てのwheel を初期化したいとき
wiz$ wh_init_all
--- 特定のwheelのみを初期化したいとき
wiz$ wh <wheel_number:0-3> init
(例) wiz$ wh 3 init
wheel_number: 0=slit, 1=filer1, 2=filter2, 3=grism ~
--- また失敗するなら、次のコマンドでwheelを少し動かしてか...
wiz$ wh <wheel_number:0-3> +|-<number_of_steps>
(例) wiz$ wh 3 +1000
--- それでもダメなら望遠鏡のELを90度にしてもう一度初期化...
- WFGS2ステータスモニタで、CCD temp と CCD power を確認。...
wiz$ wfgs.py --cooler temp_to_set
(例) wiz$ wfgs.py --cooler -35
- ログシートを開く~
-- web 自動ログ (42系内のPCから): http://192.168.42.182:6...
--- 手動がよければ (OBSxで)
obsX$ wfgs2logc
- なゆた望遠鏡ステータスモニタを開く (OBSxで)
obsX$ tfing
- デスクトップ配置例(低解像度ディスプレイ1枚の場合)
#ref(wfgs2desktopS.png)
** 望遠鏡の準備 [#jd40034b]
- (望遠鏡制御については [[なゆた操作簡易マニュアル>http:/...
- UCC マシン上の 望遠鏡制御ソフト (ucc_run)を使って、以下...
- 可視光撮像観測モードの観測準備
- エンクロージャの回転同期を入れる
- エンクロージャスリットを開ける
- ミラーカバーを開ける
//- 天体に向ける
- 視野回転の設定
-- AZ/EL同期: ON
--'' 画像の上方向(+Y)を北にするときは、指令位置角=-45''
obsX or wiz$ nayuta -sc -45
-- 画像の向きと 視野回転 指令位置角の関係
画像の上方向(+Y)の位置角 = 指令位置角 + 45
指令位置角 = 画像の上方向の位置角 - 45
(位置角の定義: N=0, E=+90)
** フォーカス合わせ [#k4ffe0f6]
- ucc_run または [[nayutaコマンド>http://www.nhao.jp/~nay...
- フィルターが正しいこと、スリット、グリズムが退避してい...
wiz$ st
- 設定を変えるときは、
(フィルター設定) wiz$ fl filter_name; fin2
(スリット設定) wiz$ sl open; fin2
(グリズム設定)wiz$ gr open; fin2
- 使用するフィルターを挿入する
wiz$ fl filter_name; fin2
-- filter_name = open, g, r, wha, i, z, v, b, rc, ic, lwp
-- 分光の時は、lwp (オーダーカット)または、一番合わせた...
- テスト撮像する
wiz$ wfgs2 -t exptime; fin
-- exptime: 露出時間 (sec)
- ds9の表示を調整する。
wiz$ ds9set
-- 分光のときは
wiz$ ds9set -2
- %%ds9: File > Display Header... で FITS header を表示し...
- フォーカス合わせ用スクリプトを実行
wiz$ autofocus exptime focus_start focus_end [num_sample...
(例) wiz$ autofocus 1 -6.1 -5.8; fin
-- exptime: 露出時間 (sec)
-- focus_start, focus_end: 副鏡focus軸スキャン開始位置、...
-- num_sample: サンプリング回数。省略すると5
* 撮像 [#sff2781a]
- ucc_run または [[nayutaコマンド>http://www.nhao.jp/~nay...
- テスト撮像する
wiz$ wfgs2 -t exptime; fin
- 天体の撮像位置を調整する。
wiz$ xyoffset2
を実行後、
-- まず、ds9画像上で、天体をクリックする。
-- 次に、その天体を結像させたい位置をクリックする。
-- そうすると、望遠鏡オフセットが実行され、意図した位置に...
-- テスト撮影して確認する。
-- (注) ucc_runの惑星モードで追尾しているときは、xyoffset...
- 本番撮像をする
wiz$ wfgs2 -e exptime [object] [repeat]
(例) wiz$ wfgs2 -e 60 M67 3; fin
-- exptime: 露出時間 (sec)
-- object: 天体名 (default = Unknown)
-- repeat: 画像取得繰り返し回数 (default = 1)
* 偏光 [#be51cdf6]
- ucc_run または [[nayutaコマンド>http://www.nhao.jp/~nay...
- スリット=open、フィルター=使うフィルター、グリズム=open...
wiz$ sl open
wiz$ fl filter_name
wiz$ gr open
- 半波長板を挿入する
wiz$ hwp --in
- テスト撮像する
wiz$ wfgs2 -t exptime; fin
- 天体の撮像位置を調整する(真ん中に持ってくる)。
wiz$ xyoffset2
- 偏光用アパーチャを挿入する
wiz$ sl pol-ap
- テスト撮像し、必要なら位置調整をする
- ウォラストンプリズムを挿入する
wiz$ gr wolpri
- テスト撮像する(撮像位置、フォーカスを再確認)
- 少なくともRcバンドでは下画像の赤破線に示すようなゴース...
#ref(./wfgs2_flat_R_221212.png,50%)
ゴーストを避け、青丸の位置(x=500, y=1500付近)に対象天体を...
wiz$ xyoffset3 500 1500
- 本番観測する
wiz$ wfgs2 -p exptime [object] [repeat-set]
-- exptime: 露出時間 (sec)
-- object: 天体名 (default = Unknown)
-- repeat: セット繰り返し回数 (default = 1)。 1セットは、...
- 標準星の観測
-- ucc_run の "Pol_Standard_OPT_Schmidt"という天体リスト ...
-- 無偏光標準星のときはwfgs2コマンドのオプションを"-up" ...
wiz$ wfgs2 -up exptime [object] [repeat-set]
wiz$ wfgs2 -sp exptime [object] [repeat-set]
--- こうすることで、FITS header の "obsnote"欄に、それぞ...
- 偏光観測が終わったら
-- 半波長板を退避する (画像を見ても気づきにくいので、忘れ...
wiz$ hwp --out
-- スリットをopenに
wiz$ sl open
-- グリズムをopenに
wiz$ gr open
* 分光 [#v0fea108]
** 準備 [#cff036de]
- ucc_run または [[nayutaコマンド>http://www.nhao.jp/~nay...
- スリットを挿入する
wiz$ sl slit-mrr; fin2
- (もしまだなら)オーダーカットフィルターを挿入する
wiz$ fl lwp; fin2
-- 2024年2月現在、&color(red){''オーダーカットフィルター...
wiz$ fl open; fin2
- グリズムを挿入する
wiz$ gr g300; fin2
** スリットへの導入 [#fc880b59]
- 別ターミナルを立ち上げ、スリットビュー(SV)画像をテスト...
wiz$ slview -t exptime
-- exptime: 露出時間 (sec)
- 取得したSV画像で目標天体が写っていることと、スリットの...
-- スリットの結像位置は望遠鏡の向きやローテータの向きによ...
-- スリットが見えなければ、比較ランプの光をスリットに当て...
--- ランプ挿入
wiz$ lamp --in
--- ランプ点灯
wiz$ lamp --on
--- SV テスト撮影
wiz$ slview -t 0.01
--- ランプ消灯
wiz$ lamp --off
--- ランプ退避
wiz$ lamp --out
- 目標天体をスリットに導入する
wiz$ xyoffset2
を実行後、
-- まず、ds9画像(SV画像のフレーム)上で、天体をクリック...
-- 次に、その天体を結像させたい位置(スリット上)をクリッ...
-- そうすると、望遠鏡オフセットが実行され、天体がスリット...
-- テスト撮影 (slview -t exptime )して、スリットに導入さ...
** オートガイドの開始 [#s9823505]
- 現状のオートガイダーは画像の向きを固定した(視野回転で...
- ガイド星を決める
-- 目標天体(点光源)が明るく、スリットからの漏れ光が十分...
-- 目標天体が暗いとき、あるいはスリット幅広10''部を使うと...
- 次のコマンドを実行する
wiz$ autoguide exptime [half_box_size]
(例) wiz$ autoguide 1
-- exptime: 露出時間(sec)
-- half_box_size: ガイド星重心を計算するための正方形領域...
-- コマンド入力後、ds9上でガイド目標位置(ガイド星を固定...
- しばらく、ds9のSV画像を眺め、オートガイドが実行されてい...
-- ガイド目標位置は緑丸で表示される
-- ガイド星が検出されると重心が赤丸で表示される。重心と目...
-- ガイド星が検出されないと、重心が青丸で表示され、望遠鏡...
** 本番分光観測 [#kd555840]
wiz$ wfgs2 -e exptime [object] [repeat]
(例) wiz$ wfgs2 -e 60 M67 3; fin
-- exptime: 露出時間 (sec)
-- object: 天体名 (default = Unknown)
-- repeat: 画像取得繰り返し回数 (default = 1)
*** (補足)観測データの簡易解析 [#t7d6a7f5]
- rawデータの簡易解析
wiz$ ql wfgs2_YYMMDD_XXXX.fits
--任意のディレクトリから実行できる。
--/mnt/mpoint/data/main/ から指定されたrawデータを探しだ...
--出力一次元スペクトルデータ: fits data(.fits)、numpy arr...
--/home/nhao/QuickLook/ の下にYYMMDDディレクトリが作成さ...
- 任意の画像を1次元スペクトル化
wiz$ mkspec ?????.fits
--解析したいfitsデータのあるディレクトリで実行
--出力一次元スペクトルデータ: fits data(.fits)、numpy arr...
--解析結果は実行したディレクトリに置かれる。
** 波長比較スペクトル取得[#y33bbd38]
スリットの結像位置は望遠鏡や装置の向きによって変わるので...
- ランプ挿入
wiz$ lamp --in
- ランプ点灯
wiz$ lamp --on
- テスト取得
wiz$ wfgs2 -t exptime; fin
輝線がサチらないように露出時間を調整する。グリズム=g300の...
-本番取得
wiz$ wfgs2 -e exptime comparison 3; fin
- ランプ消灯
wiz$ lamp --off
- ランプ退避
wiz$ lamp --out
* フラット [#hbb27f3c]
最適なフラット取得方法は確立していない。
** ドームフラットの場合 [#gb52bfdb]
ドーム壁に設置されていた旧ランプを使用した ''ドームフラッ...
-ドーム壁に設置されていた旧フラットランプを撤去し、望遠鏡...
新しいランプを使用する際の望遠鏡角度、ランプ調光のマニュ...
新ランプ + WFGS2 での、フラットパターンのローテータ角度依...
- 望遠鏡高度(EL)の設定(新ランプ用)
-- ucc_runで望遠鏡の高度を40度に設定する。
- エンクロージャ方位(AZ)の設定(新ランプ用)
-- ucc_runでエンクロージャの同期をOFFにし、
エンクロージャAZ = 望遠鏡AZ + 71
となるように、エンクロージャを回転させる。
- スリット、フィルター、グリズムを希望の設定にする (コマ...
- フラットランプの点灯、調光
-- %%ucc_run メイン窓「エンクロージャ」> 「エンクロージャ...
-- [[こちらを参照してください>http://www.nhao.jp/~nayuta/...
- 以下のセットを繰り返す。たとえば、 ang( ローテータ指令...
-- ローテータ回転
wiz$ nayuta -rc ang
-- ang: ローテータ指令角度(位置角ではなくて、機械的な回...
-- ucc_run 「視野回転」窓上でインストラメンタルローテータ...
---まあまあ高頻度で動かないことがある(通信の失敗)。その...
-- フラット画像取得
wiz$ wfgs2 -e exptime flat repeat; fin
(例) wiz$ wfgs2 -e 5 flat 20; fin
- フラットランプの消灯
** トワイライトフラットの場合 [#d2312c58]
*** (参考)MINTの場合のおすすめ取得方法(Chromey & Hasse...
+おおよそのフォーカスを合わせる。
+望遠鏡AZを、日の出または日の入り方向と反対の方角に向ける...
+ELを75度前後にする。
+必要なS/Nにが得られている間、取得を続ける( 露出時間の目...
* ダーク [#u6d1b51b]
- 以下のコマンドを実行すると、その晩に観測した画像の露出...
wiz$ darkscript.sh
次のように、スクリプトの内容と、作成されたスクリプト名(...
sleep 3600
wfgs2 -d 1.00 15
wfgs2 -d 5.00 15
FinWFGS2
fin
------
Generated dark script: /home/nhao/tools/darkscripts/DARK...
- 必要であれば、作成されたスクリプトを編集する(不要なダ...
(例) wiz$ emacs /home/nhao/tools/darkscripts/DARK19071...
- 実行する
(例) wiz$ sh /home/nhao/tools/darkscripts/DARK190715.sh
* 途中で露出を止めたいとき [#y706e6ad]
- xstop コマンドを使うことで、次の露出をやめることができ...
-- メインカメラ (FLI)
wiz$ xstop wfgs2
-- スリットビューア(オートガイダー)
wiz$ xstop wsv
* 観測終了 [#k5b6dc61]
** WFGS2のかたづけ [#d30e7153]
- [[上記>#u6d1b51b]]のように、自動生成したダークスクリプ...
- 自動生成したダークスクリプトを使わない場合(原則、天体観...
wiz$ FinWFGS2
** 望遠鏡のかたづけ [#j1044a21]
- 望遠鏡、エンクロージャをホーム位置に向ける (通常、 EL=9...
wiz$ nayuta -home
- ミラーカバーを閉める
- ドームスリットを(開けていればベンチレータも)閉める
- ucc_runで「観測終了」スクリプトを実行する
-- 「観測補助」> 「観測終了」
- ucc_runを終了する
- 制御架の電源を切る
** その他のかたづけ、確認 [#zca9fcc2]
スタッフは [[なゆた観測終了時にチェックするべきこと>http:...
終了行:
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2022年2月現在、標準のユーザ端末はOBS1b。以下の"OBS1" は "...
* 観測開始 [#n1ea295f]
** 観測装置(WFGS2)の準備 [#oa503f9e]
- OBS1からWIZにログイン
obs1$ ssh nhao@wiz -X
- 1-2個、ターミナルを開いておくと便利。
wiz$ xterm &
- 装置セットアップ(望遠鏡はEL=90とするのが無難)
wiz$ SetupWFGS2.sh; fin
-- fin, fin2 はOBS1から音を鳴らすコマンド。上記のようにす...
-- このスクリプトによって以下の作業が実行される
--- カメラ電源ON
--- INDI server (FLI, ZWO カメラの制御 )を立ち上げる (別...
--- wheelを制御するためのサーバを立ち上げる (別窓)
--- main camera (FLI)、slit view camera (ZWO) への接続、...
--- ds9 を立ち上げる
--- スリット、フィルター、グリズム用 wheel の位置初期化
--- 波長較正ランプ OFF、OUT
--- 半波長板 OUT
--- ステータスモニタ(mon_status.py, 別窓) を立ち上げる
-- (注)Setupスクリプトは、wheel初期化やCCD冷却が完了す...
--- wheel初期化までの所要時間 (目安): 3分(スクリプトセ...
--- CCDの冷却完了までの所要時間 (目安): 15-20 分 (環境温...
-- wheelの初期化に失敗することがある。"server for wheel ...
#ref(wheel.png)
失敗した時 ("Error"などの表示が出る) は以下を試す。
--- 全てのwheel を初期化したいとき
wiz$ wh_init_all
--- 特定のwheelのみを初期化したいとき
wiz$ wh <wheel_number:0-3> init
(例) wiz$ wh 3 init
wheel_number: 0=slit, 1=filer1, 2=filter2, 3=grism ~
--- また失敗するなら、次のコマンドでwheelを少し動かしてか...
wiz$ wh <wheel_number:0-3> +|-<number_of_steps>
(例) wiz$ wh 3 +1000
--- それでもダメなら望遠鏡のELを90度にしてもう一度初期化...
- WFGS2ステータスモニタで、CCD temp と CCD power を確認。...
wiz$ wfgs.py --cooler temp_to_set
(例) wiz$ wfgs.py --cooler -35
- ログシートを開く~
-- web 自動ログ (42系内のPCから): http://192.168.42.182:6...
--- 手動がよければ (OBSxで)
obsX$ wfgs2logc
- なゆた望遠鏡ステータスモニタを開く (OBSxで)
obsX$ tfing
- デスクトップ配置例(低解像度ディスプレイ1枚の場合)
#ref(wfgs2desktopS.png)
** 望遠鏡の準備 [#jd40034b]
- (望遠鏡制御については [[なゆた操作簡易マニュアル>http:/...
- UCC マシン上の 望遠鏡制御ソフト (ucc_run)を使って、以下...
- 可視光撮像観測モードの観測準備
- エンクロージャの回転同期を入れる
- エンクロージャスリットを開ける
- ミラーカバーを開ける
//- 天体に向ける
- 視野回転の設定
-- AZ/EL同期: ON
--'' 画像の上方向(+Y)を北にするときは、指令位置角=-45''
obsX or wiz$ nayuta -sc -45
-- 画像の向きと 視野回転 指令位置角の関係
画像の上方向(+Y)の位置角 = 指令位置角 + 45
指令位置角 = 画像の上方向の位置角 - 45
(位置角の定義: N=0, E=+90)
** フォーカス合わせ [#k4ffe0f6]
- ucc_run または [[nayutaコマンド>http://www.nhao.jp/~nay...
- フィルターが正しいこと、スリット、グリズムが退避してい...
wiz$ st
- 設定を変えるときは、
(フィルター設定) wiz$ fl filter_name; fin2
(スリット設定) wiz$ sl open; fin2
(グリズム設定)wiz$ gr open; fin2
- 使用するフィルターを挿入する
wiz$ fl filter_name; fin2
-- filter_name = open, g, r, wha, i, z, v, b, rc, ic, lwp
-- 分光の時は、lwp (オーダーカット)または、一番合わせた...
- テスト撮像する
wiz$ wfgs2 -t exptime; fin
-- exptime: 露出時間 (sec)
- ds9の表示を調整する。
wiz$ ds9set
-- 分光のときは
wiz$ ds9set -2
- %%ds9: File > Display Header... で FITS header を表示し...
- フォーカス合わせ用スクリプトを実行
wiz$ autofocus exptime focus_start focus_end [num_sample...
(例) wiz$ autofocus 1 -6.1 -5.8; fin
-- exptime: 露出時間 (sec)
-- focus_start, focus_end: 副鏡focus軸スキャン開始位置、...
-- num_sample: サンプリング回数。省略すると5
* 撮像 [#sff2781a]
- ucc_run または [[nayutaコマンド>http://www.nhao.jp/~nay...
- テスト撮像する
wiz$ wfgs2 -t exptime; fin
- 天体の撮像位置を調整する。
wiz$ xyoffset2
を実行後、
-- まず、ds9画像上で、天体をクリックする。
-- 次に、その天体を結像させたい位置をクリックする。
-- そうすると、望遠鏡オフセットが実行され、意図した位置に...
-- テスト撮影して確認する。
-- (注) ucc_runの惑星モードで追尾しているときは、xyoffset...
- 本番撮像をする
wiz$ wfgs2 -e exptime [object] [repeat]
(例) wiz$ wfgs2 -e 60 M67 3; fin
-- exptime: 露出時間 (sec)
-- object: 天体名 (default = Unknown)
-- repeat: 画像取得繰り返し回数 (default = 1)
* 偏光 [#be51cdf6]
- ucc_run または [[nayutaコマンド>http://www.nhao.jp/~nay...
- スリット=open、フィルター=使うフィルター、グリズム=open...
wiz$ sl open
wiz$ fl filter_name
wiz$ gr open
- 半波長板を挿入する
wiz$ hwp --in
- テスト撮像する
wiz$ wfgs2 -t exptime; fin
- 天体の撮像位置を調整する(真ん中に持ってくる)。
wiz$ xyoffset2
- 偏光用アパーチャを挿入する
wiz$ sl pol-ap
- テスト撮像し、必要なら位置調整をする
- ウォラストンプリズムを挿入する
wiz$ gr wolpri
- テスト撮像する(撮像位置、フォーカスを再確認)
- 少なくともRcバンドでは下画像の赤破線に示すようなゴース...
#ref(./wfgs2_flat_R_221212.png,50%)
ゴーストを避け、青丸の位置(x=500, y=1500付近)に対象天体を...
wiz$ xyoffset3 500 1500
- 本番観測する
wiz$ wfgs2 -p exptime [object] [repeat-set]
-- exptime: 露出時間 (sec)
-- object: 天体名 (default = Unknown)
-- repeat: セット繰り返し回数 (default = 1)。 1セットは、...
- 標準星の観測
-- ucc_run の "Pol_Standard_OPT_Schmidt"という天体リスト ...
-- 無偏光標準星のときはwfgs2コマンドのオプションを"-up" ...
wiz$ wfgs2 -up exptime [object] [repeat-set]
wiz$ wfgs2 -sp exptime [object] [repeat-set]
--- こうすることで、FITS header の "obsnote"欄に、それぞ...
- 偏光観測が終わったら
-- 半波長板を退避する (画像を見ても気づきにくいので、忘れ...
wiz$ hwp --out
-- スリットをopenに
wiz$ sl open
-- グリズムをopenに
wiz$ gr open
* 分光 [#v0fea108]
** 準備 [#cff036de]
- ucc_run または [[nayutaコマンド>http://www.nhao.jp/~nay...
- スリットを挿入する
wiz$ sl slit-mrr; fin2
- (もしまだなら)オーダーカットフィルターを挿入する
wiz$ fl lwp; fin2
-- 2024年2月現在、&color(red){''オーダーカットフィルター...
wiz$ fl open; fin2
- グリズムを挿入する
wiz$ gr g300; fin2
** スリットへの導入 [#fc880b59]
- 別ターミナルを立ち上げ、スリットビュー(SV)画像をテスト...
wiz$ slview -t exptime
-- exptime: 露出時間 (sec)
- 取得したSV画像で目標天体が写っていることと、スリットの...
-- スリットの結像位置は望遠鏡の向きやローテータの向きによ...
-- スリットが見えなければ、比較ランプの光をスリットに当て...
--- ランプ挿入
wiz$ lamp --in
--- ランプ点灯
wiz$ lamp --on
--- SV テスト撮影
wiz$ slview -t 0.01
--- ランプ消灯
wiz$ lamp --off
--- ランプ退避
wiz$ lamp --out
- 目標天体をスリットに導入する
wiz$ xyoffset2
を実行後、
-- まず、ds9画像(SV画像のフレーム)上で、天体をクリック...
-- 次に、その天体を結像させたい位置(スリット上)をクリッ...
-- そうすると、望遠鏡オフセットが実行され、天体がスリット...
-- テスト撮影 (slview -t exptime )して、スリットに導入さ...
** オートガイドの開始 [#s9823505]
- 現状のオートガイダーは画像の向きを固定した(視野回転で...
- ガイド星を決める
-- 目標天体(点光源)が明るく、スリットからの漏れ光が十分...
-- 目標天体が暗いとき、あるいはスリット幅広10''部を使うと...
- 次のコマンドを実行する
wiz$ autoguide exptime [half_box_size]
(例) wiz$ autoguide 1
-- exptime: 露出時間(sec)
-- half_box_size: ガイド星重心を計算するための正方形領域...
-- コマンド入力後、ds9上でガイド目標位置(ガイド星を固定...
- しばらく、ds9のSV画像を眺め、オートガイドが実行されてい...
-- ガイド目標位置は緑丸で表示される
-- ガイド星が検出されると重心が赤丸で表示される。重心と目...
-- ガイド星が検出されないと、重心が青丸で表示され、望遠鏡...
** 本番分光観測 [#kd555840]
wiz$ wfgs2 -e exptime [object] [repeat]
(例) wiz$ wfgs2 -e 60 M67 3; fin
-- exptime: 露出時間 (sec)
-- object: 天体名 (default = Unknown)
-- repeat: 画像取得繰り返し回数 (default = 1)
*** (補足)観測データの簡易解析 [#t7d6a7f5]
- rawデータの簡易解析
wiz$ ql wfgs2_YYMMDD_XXXX.fits
--任意のディレクトリから実行できる。
--/mnt/mpoint/data/main/ から指定されたrawデータを探しだ...
--出力一次元スペクトルデータ: fits data(.fits)、numpy arr...
--/home/nhao/QuickLook/ の下にYYMMDDディレクトリが作成さ...
- 任意の画像を1次元スペクトル化
wiz$ mkspec ?????.fits
--解析したいfitsデータのあるディレクトリで実行
--出力一次元スペクトルデータ: fits data(.fits)、numpy arr...
--解析結果は実行したディレクトリに置かれる。
** 波長比較スペクトル取得[#y33bbd38]
スリットの結像位置は望遠鏡や装置の向きによって変わるので...
- ランプ挿入
wiz$ lamp --in
- ランプ点灯
wiz$ lamp --on
- テスト取得
wiz$ wfgs2 -t exptime; fin
輝線がサチらないように露出時間を調整する。グリズム=g300の...
-本番取得
wiz$ wfgs2 -e exptime comparison 3; fin
- ランプ消灯
wiz$ lamp --off
- ランプ退避
wiz$ lamp --out
* フラット [#hbb27f3c]
最適なフラット取得方法は確立していない。
** ドームフラットの場合 [#gb52bfdb]
ドーム壁に設置されていた旧ランプを使用した ''ドームフラッ...
-ドーム壁に設置されていた旧フラットランプを撤去し、望遠鏡...
新しいランプを使用する際の望遠鏡角度、ランプ調光のマニュ...
新ランプ + WFGS2 での、フラットパターンのローテータ角度依...
- 望遠鏡高度(EL)の設定(新ランプ用)
-- ucc_runで望遠鏡の高度を40度に設定する。
- エンクロージャ方位(AZ)の設定(新ランプ用)
-- ucc_runでエンクロージャの同期をOFFにし、
エンクロージャAZ = 望遠鏡AZ + 71
となるように、エンクロージャを回転させる。
- スリット、フィルター、グリズムを希望の設定にする (コマ...
- フラットランプの点灯、調光
-- %%ucc_run メイン窓「エンクロージャ」> 「エンクロージャ...
-- [[こちらを参照してください>http://www.nhao.jp/~nayuta/...
- 以下のセットを繰り返す。たとえば、 ang( ローテータ指令...
-- ローテータ回転
wiz$ nayuta -rc ang
-- ang: ローテータ指令角度(位置角ではなくて、機械的な回...
-- ucc_run 「視野回転」窓上でインストラメンタルローテータ...
---まあまあ高頻度で動かないことがある(通信の失敗)。その...
-- フラット画像取得
wiz$ wfgs2 -e exptime flat repeat; fin
(例) wiz$ wfgs2 -e 5 flat 20; fin
- フラットランプの消灯
** トワイライトフラットの場合 [#d2312c58]
*** (参考)MINTの場合のおすすめ取得方法(Chromey & Hasse...
+おおよそのフォーカスを合わせる。
+望遠鏡AZを、日の出または日の入り方向と反対の方角に向ける...
+ELを75度前後にする。
+必要なS/Nにが得られている間、取得を続ける( 露出時間の目...
* ダーク [#u6d1b51b]
- 以下のコマンドを実行すると、その晩に観測した画像の露出...
wiz$ darkscript.sh
次のように、スクリプトの内容と、作成されたスクリプト名(...
sleep 3600
wfgs2 -d 1.00 15
wfgs2 -d 5.00 15
FinWFGS2
fin
------
Generated dark script: /home/nhao/tools/darkscripts/DARK...
- 必要であれば、作成されたスクリプトを編集する(不要なダ...
(例) wiz$ emacs /home/nhao/tools/darkscripts/DARK19071...
- 実行する
(例) wiz$ sh /home/nhao/tools/darkscripts/DARK190715.sh
* 途中で露出を止めたいとき [#y706e6ad]
- xstop コマンドを使うことで、次の露出をやめることができ...
-- メインカメラ (FLI)
wiz$ xstop wfgs2
-- スリットビューア(オートガイダー)
wiz$ xstop wsv
* 観測終了 [#k5b6dc61]
** WFGS2のかたづけ [#d30e7153]
- [[上記>#u6d1b51b]]のように、自動生成したダークスクリプ...
- 自動生成したダークスクリプトを使わない場合(原則、天体観...
wiz$ FinWFGS2
** 望遠鏡のかたづけ [#j1044a21]
- 望遠鏡、エンクロージャをホーム位置に向ける (通常、 EL=9...
wiz$ nayuta -home
- ミラーカバーを閉める
- ドームスリットを(開けていればベンチレータも)閉める
- ucc_runで「観測終了」スクリプトを実行する
-- 「観測補助」> 「観測終了」
- ucc_runを終了する
- 制御架の電源を切る
** その他のかたづけ、確認 [#zca9fcc2]
スタッフは [[なゆた観測終了時にチェックするべきこと>http:...
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