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NIC解析マニュアル のバックアップソース(No.3)

''(まだまだ編集中)''
* 概要 [#x872bfc4]
- ここでは、NIC で取得した撮像データ (偏光なし) の一次処理の流れを記す。
- この内容は、下記の文献の一部を適宜修正・加筆の上まとめたものである。
-- [[Ishiguro et al. 2011>http://www.nhao.jp/research/annual_report/docs/ar2011-3.pdf]]
- 西はりま天文台内では、制御室の camera (42.55) にインストールされたスクリプトで自動処理できる。

* 全体の流れ [#m1c8e54b]
- 撮像データの一次処理は下記の通りの流れで行う。
+ ダーク差し引き
+ フラット補正
+ バッドピクセル補正
+ ホットピクセル、ダークピクセル補正
+ スカイ画像作成
+ スカイ差し引き
+ 縦縞パターン除去
+ 画像位置合わせ
+ 重ね合わせ
#ref(./ImageReduction_NIC.png,70%);
- 上図は各段階での画像の例。''(a)'' 生画像、 ''(b)'' 4までを行った画像、 ''(c)'' 5で生成したスカイフレーム ''(d)'' 6のスカイ差し引き処理後の画像、 ''(e)'' 縦縞パターン差し引き (7) 後の画像、 ''(f)'' 最終画像

* 1. ダーク差し引き [#g493052a]
- [[ダークフレームの取得手順>http://www.nhao.jp/~nic/nic_wiki/index.php?NIC%E8%A6%B3%E6%B8%AC%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB2018#kd7764c3]] に従って取得したダークフレームを用いる。
- オブジェクトフレームと積分時間を揃えたダークフレームを10-15枚程度使い、重ね合わせる。
- camera マシン (制御室) にインストールされている自動スクリプトでは、3sigma clipping をした後で平均 (average) をしている。
- ダークフレーム取得の際に、コールドシャッターの位置が適切でないと、光が入る。Pol 窓や Open 窓が入ってしまったフレームは、前もって削除しておく。
- 重ね合わせたフレームを、オブジェクトフレーム (含・フラットフレーム) から引き算する。
-- 自動スクリプトで処理すると、*.da.fits という名前のファイルができる。

* 2. フラット補正 [#qadef822]
- 検出器上の位置による感度のむらを補正する。
- 通常、トワイライトフラットを用いる。[[フラットフレームの取得手順>http://www.nhao.jp/~nic/nic_wiki/index.php?NIC%E8%A6%B3%E6%B8%AC%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB2018#ua217313]]を参照。
- マスターフラットを用いる場合には、camera の /home/nhao/nic/nicred.latest/common 以下にあるもののうち、日付の近いものを選んで用いる。
- フラットの作成に関しては特別なツールを作ってはいない。上記以外は通常の手順をふめば良い。
- 手順としては以下の通り。
++ カウントの高いフレームからダークを引く。カウントがほぼ同じフレームが複数あれば重ね合わせる。
++ カウントの低いフレームにも同様の処理をする。
++ (高カウントのフレーム) - (低カウントのフレーム) の引き算をする。
++ 全体の平均が1になるよう、規格化する。
- 几帳面にやりたい場合は、(3)-(6) の処理 (ホットピクセル・ダークピクセル補正)までをやってもいい。ただしどのみち後の段階でこれらはやることになるので、ここでやる必要は必ずしもない。
- 規格化したフレームで、ダーク処理後のフレームを割り算する。
-- 自動スクリプトで処理すると、*.fl.fits という名前のファイルができる。

* 3 & 4. バッドピクセル補正、ホット/ダークピクセル補正 [#i02b7279]


* 5 & 6. スカイ差し引き [#tbf79942]


* 7. 縦縞パターン除去 [#d9dacf8b]


* 8 & 9. 位置合わせ & 重ね合わせ [#cd4f3184]



* 履歴 [#d5abe5f0]
- 2018.03.28 新規作成 (斎藤)