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偏光観測マニュアル の変更点

Top / 偏光観測マニュアル

#author("2020-03-13T12:23:20+00:00","default:nhao","nhao")
#author("2021-05-21T13:40:33+00:00","default:nhao","nhao")
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#contents

* 偏光観測マニュアル [#lbebc699]
** ふつうの撮像ができる状態にする [#x44c32db]
[[基本マニュアル]]参照

** 半波長板を挿入する [#q190a45b]
  pol in
ちなみに、退避させるときは
  pol out

** 半波長板 回転角度の初期化 [#d456108a]
  pol -init_rot

**テスト撮像 [#b309d205]
シャッターは open の状態で (そうでなかったら、$darkshutter.py -o
)、例えば、
  TL 3 10 

**天体位置を微調整する。 [#p1da4c5f]
- J, H, Kどのバンドで調整するか決めて(最もきれいに写っているもので、あるいは、もっとも重視するもの)で、ds9でそのバンドのフレームを選択状態にしておく。

- ds9 に偏光窓の結像位置を表示する。
 $ PolReg.sh 
///-ds9 で上のメニューバー[Region]=>[Load Regions]で、/home/nicop/ds9reg/jpol.reg (hpol.reg, kpol.reg) を読み込む。
緑の四角2つと赤い四角が表示される。緑の四角は2つの偏光窓の結像位置。
赤い四角内に星を入れればよい。

- 目標天体を偏光窓(左側、上記で赤く表示されている方)の位置に入れる。
 $ xyoffset2
 $ xyoffset2 -p
を実行し、ds9 上で「移動前の位置」をクリックした後、「移動後の位置」をクリックする。
/// -UCC「赤外線観測モード」画面の「オフセット」に数値を入力するか、ハンドセットを使って、天体の位置を調整する。
/// -- [[基本マニュアル>基本マニュアル#m0d8bad7]]参照。


** 偏光素子(ビーム変位プリズム)を光路に挿入する [#p9c2b480]
///   $shutter pol
   $darkshutter.py -p

** テスト撮像(TL)して、星が偏光窓に入っていることを確認 [#c20eaf51]

** フォーカスを調整する [#zb220c67]
偏光素子を入れるとフォーカスがずれる(おおよそ +0.2)。まずはfocus コマンドで大雑把に合わせる。
///shutter=openでfocus=-5.50 のとき、shutter=polにするとfocus=-5.30くらいだった。およそ+0.2すればよい。
   $focus -5.20
さらに、autofocus コマンドで、詳細に焦点合わせをする。
   $autofocus exp_time(秒) band(j/h/k) focus_start focus_end [num_sample]

** 本番観測をする [#zfaa9efd]
偏光観測コマンドPLoを使う。
  $ PLo モード 露出時間(秒)[オブジェクト名[繰り返し回数]]
  (例) PLo 3 120 HD114710 2
自動で半波長板を4回回転させて、1セットの画像を撮ってくれる。
モードの定義はLo, DL と同じ ([[基本マニュアル>基本マニュアル#xd080ec5]]参照)。

** セルフガイド観測をするとき [#s31ad570]
セルフガイド(天体の結像位置をなるべく固定するため、毎回の撮像後に、望遠鏡の向きを微調整する)をすることができる。
- まずはxyoffset2, xyoffset3 などを使って、星像を固定するピクセル位置付近に移動させる。例えば
 $ TL 3 2  (テスト撮像) 
 $ xyoffset3 640 580  (-->ds9上で星像をクリック。星像がX=640pix, Y=580pixに来るように望遠鏡が動く)
 $ TL 3 2  (テスト撮像して確認) 

- gPLo コマンドを使って、偏光観測。 
  $ gPLo モード 露出時間(秒)オブジェクト名 繰り返し回数 バンド X位置 Y位置
例えば、Hバンド画像のX=640pix Y=580pixに星像を固定したいときは、
  $ gPLo 43 20 Cyg_OB2_6 4 h 640 580
とする。


* PLo, PTL について [#e8d9376b]
PTLはテスト撮像用で、たぶんそんなに使うことはないだろう。
PLoは実際にデータ画像を取得する。&br
これら偏光観測用のコマンドでは、半波長板を0度、45度、22.5度、
67.5度の4つの位置に回してそれぞれ画像を取る。
したがって例えば
	PLo 3 10  (mode 3 で 10秒露出)
とすると、
	/data/120504/rawdata/j120504_0001.fits  0度
	/data/120504/rawdata/h120504_0001.fits
	/data/120504/rawdata/k120504_0001.fits
	/data/120504/rawdata/j120504_0002.fits  45度
	/data/120504/rawdata/h120504_0002.fits
	/data/120504/rawdata/k120504_0002.fits
	/data/120504/rawdata/j120504_0003.fits  22.5度
	/data/120504/rawdata/h120504_0003.fits
	/data/120504/rawdata/k120504_0003.fits
	/data/120504/rawdata/j120504_0004.fits  67.5度
	/data/120504/rawdata/h120504_0004.fits
	/data/120504/rawdata/k120504_0004.fits
と12枚の画像データが取得される。

* 変更履歴 [#maa96faf]
- 20120505 高橋: 新規作成
- 20120516 高橋: wiki化、禅野さんnic_observe.1205を一部引用。