マニュアル/obs-commanderの使い方

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obs-commander の使い方（ゲスト観測者向け）

はじめに †

• obs-commanderは、なゆた望遠鏡でスクリプト観測を実行するためのウェブアプリです。
• 各ユーザの観測情報（天体、スクリプト等）は、西はりま天文台の構成員およびゲスト観測者が閲覧できる仕様になっています（2024年4月現在）。機密性の高い観測には、obs-commanderを使わないでください。
• まだ開発中なので、急に仕様が変わったり、不具合があるかもしれません。
• 2024年4月現在、ゲスト観測者による obs-commanderの利用用途は以下のみを想定しています
  • 共同利用ToO/継続観測用のレシピ（観測スクリプト）作成

台外からのアクセス方法 †

• 毎日 10時から16時の間、観測準備の目的に限り、天文台外からobs-commanderにアクセスできます。
  • 天文台外から 観測の実行はしないでください（ Run や Start と書かれたボタンを押さないで）。

• 必要なもの
  • ssh が実行できるパソコン
  • guest1@ume.nhao.jp のパスワード（受け入れ担当者にお尋ねください）
    • umeサーバの情報 (staff-only)
• 手順
  1. ご自分のパソコンで、以下を実行

     ssh -L 25000:localhost:15000 guest1@ume.nhao.jp

  2. Webブラウザで、以下にアクセス

      http://localhost:25000

  • 25000ポートが使用中の場合は、i, ii の "25000" を他の番号に変えてください。

用語/概念の説明 †

• レシピ (recipe)
  • 天体情報（座標等）、観測する時間帯、観測スクリプト（観測コマンドを並べたもの）等からなる情報の単位を「レシピ」と呼んでいる。
  • 原則、1つのレシピは1つの天体の観測に対応する。
    • ただし、visibility がほぼ同じで、必ず連続して観測する天体同士の場合は（ターゲットと標準星など）、複数の天体を1つのレシピに含めてもよい。

• プログラム (program)
  • レシピをグループ分けするためのラベルのこと
  • 同じプログラムのレシピは、一括で有効化/無効化/削除ができる

• プラン (night-plan)
  • レシピの集合を「プラン」と呼ぶ。
  • 原則、ユーザ毎にプランを作る。

観測の準備 †

• night-planモードのトップページにアクセス
  • ゲストの方は、(上記の設定をしてから)

     http://localhost:25000/top_plans

  • スタッフは（内部LANからは） ここ
• Create a new night-plan ボタンの右にプラン名を入力し、同ボタンを押す。
  • 共同利用観測者が「ほしの ともとし」さんの場合、プラン名は Openuse_HoshinoT
    
• 一覧表の一番下の行に、作成したプラン名が表示される。その行の View ボタンを押す
  
• Create a new recipe ボタンを押す
  
• レシピ編集ページで必要事項を入力、選択する。
  
  • 以下、要点のみ記載。不明な点は、受け入れ担当者にお尋ねください
    • ToO などで天体が未定の場合は、仮の天体情報や露出時間を入れておいてください。
  • Coordinate Reference: 天体座標に関する情報。Object 欄に入力した天体名がSIMBADで検索可能な場合は、SIMBAD ラジオボタンを選択してもよい （その場合、Observable (Active) UTの Auto を押すと座標が自動入力される）。
  • Observable (Active) UT: このレシピが観測可能な (activeな)時間帯。 Auto を押すと Coordinate Reference と Minimum EL の情報をもとに、「夜間(日没30分後から日出30分前まで)」かつ「天体EL > Minimum EL」の時刻が自動設定される。
  • Priority: レシピの 優先度。数字が大きいほど優先度が高い。小数や負の数でもOK。共同利用のToO観測、継続観測のレシピの場合は、10 と入力してください。
  • Script: 観測コマンドを並べる。スクリプトメーカーの利用を推奨（手書きも可能）。観測コマンドについては、各装置のマニュアル等を参照のこと
    • NICマニュアル
    • MALLSマニュアル
    • pinpointコマンド（staff only. ゲスト向けは準備中）
    • その他の観測支援コマンド （staff only. ゲスト向けは準備中）

• 記入が終わったら、ページの下のほう、 Save ボタン を押して保存する。

観測の実行 †

• （現在、ゲスト観測者による obs-commander での観測実行は想定していませんが、参考のため手順を記載します）
• obs-commander トップページで "Night-Plan Mode"タブを選択。night-plan 一覧が表示される。
• 観測する plan の View ボタンを押す。planに登録された recipe 一覧が表示される。
• View options から、使用する装置 (NIC or MALLS) を選んでクリック。
• Status が 'None' の recipeが有効（条件があえば観測される）。それ以外('observed', 'disabled'など)の recipeは観測されない。
  • 観測を有効化したい場合、そのrecipe行の Enable を押す。status が 'None' になる。
  • 一時的に除外したいrecipe がある場合は、そのrecipe行の Disable を押す。
  • ページの下のほう、"Enable all" ボタンを押すと、すべての recipe が有効化される。

• 現在観測可能な recipe の 天体名 と Obs. UT は太字で表示される。太字がなければ現在観測可能なrecipe がないということ。

• recipe 一覧表の直下、"Start night-plan" ボタン を押して観測を開始する
  • "Wait and ask before starting the next recipe." にチェックを入れると、次のレシピに移る前に、pop-up が出て、「進んでよいか」聞かれる。15秒待って返答がなければ、次に進む。チェックを推奨。
  • 現在観測可能で priority が高いものから観測されていく
  • 同じ priority なら、観測可能な時間が短いものから先に実行

• 観測が始まった recipe は status列に 'started' と表示される。観測が終了すると 'observed'に変わる。
  • 実行中 recipe の詳しいステータスを見たいときは "Show status of the running recipe" ボタンを押す。
• 観測を止めるときは、
  • Stop next recipe を押すと、現在実行中の recipe が終了した後に止まる
  • Stop next exposure を押すと、現在実行中の露出が終了した後に止まる（xstopに対応したコマンドのみ）
    • あるいは、recipe の詳細ステータスページで、 QSTOP RSTOP XSTOP または QKILL ボタンを押してもよい

• night-plan 実行中でも、（実行中recipe以外は）recipe の編集／追加／削除が可能。更新された情報が、実行中 recipe の終了後に適用される。

スタッフ向け情報 †

Staff/obs-commander