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三菱電機 なゆた望遠鏡制御系保守点検 †
- 実施日程 : 2021.3.15(月)--19(金) 合計5日間
- 三菱の技術者:堀ノ内さん
- 天文台の対応者:戸塚
- 具体的な内容:
- DC電源電圧確認
- コネクタおよび端子板等の接続確認
- 駆動範囲
- インターロック
- ミラーカバー開閉確認
- 最大駆動速度
- アンバランス
- 備考 : SM/CVCUブレーカー取り替えのチェック
: ミラーカバーが閉まらなかったエラーの原因究明
研究員対応内容 †
- 毎朝8:30に南館のドアと、メンテナンス室を開けておく
- 初日は、作業工程の説明を受ける
- 事前のやり取りでこちらの気になる点も伝えておく
- 作業が始まると、基本的に三菱スタッフにお任せでよい。
- 毎日の作業終了時、簡易報告を受け、控えをもらうためにコピーを取る
- 最終日は、全体の報告があり、気になる点を質問・相談する
- 最終日 三菱技術者がダンボールに荷造りをする。翌日こちらから業者に引き渡す
結果 †
MTCU用DPA CB1のTRIP信号が復旧しない現象がおこる
その他の点については、概ね良好だった。
以下の部分で処置作業が報告されてた
- ラック内部に埃が結構ついていた。
- コネクタ端子にも埃が付着しているため、ショートの可能性もある。
- ラックの下部から天井に空気が流れるようになっているため、背面をカバーして埃の流入を減らす対策も検討しても良いかも。
- MTCU用のDPAのAZ、ELのDPA FALUTが復旧しない。
- 以前から発生を確認。発生時はエラーのリセットで対応。
気になる箇所の報告 †
- 4th ミラー FM Z 1st INSR LIMIT
現象:第4鏡が挿入状態でないにも関わらず、制御装置の画面上でFM INSR状態、FM Z 1st LIMITが常に表示されている。
調査結果:第4鏡のステージに実装されている挿入側のマイクロスイッチのRTN信号が断線している。
RTN信号が断線したことにより、本信号はオープン状態だと各信号を検出する論理となっているため、結果として、挿入状態でないにも関わらず常に第4鏡が挿入、及びリミット検出状態となっていた。
断線箇所については特定できていないが、第4鏡下部のJ1と表示されているコネクタと、AZ中継端子台の間で断線している。
仮処置:第4鏡のステージの退避側のマイクロスイッチのRTN信号と、挿入側のRTN信号を一時的にジャンパして動作確認を行った。
結果、表示が状態に合わせて正常に動作することを確認した。現状はジャンパ線を取り外して、元の状態に戻している。
- 2020年6月8日ケーブルをはんだ付けし、エラーが出なくなった。
その他 †
- 制御系パネルの電源
- 2台ともに返却
- 1台は修理完了
- すばる望遠鏡に同型の中古電源が多く使われず放置されている。GZS-M32S1-7カードと一緒に譲ってもらっては。