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偏光観測マニュアル のバックアップ(No.2)


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偏光観測マニュアル

ふつうの撮像ができる状態にする。

基本マニュアル参照

半波長板を挿入する

 pol in

ちなみに、退避させるときは

 pol out

テスト撮像

シャッターは open の状態で (そうでなかったら、$shutter open)、例えば、

 TL 3 10 

天体位置を微調整する。

  • J, H, Kどのバンドで調整するか決めて(最もきれいに写っているもので、あるいは、もっとも重視するもの)で、ds9でそのバンドのフレームを表示する。
  • ds9 で上のメニューバー[Region]=>[Load Regions]で、 /home/nicop/ds9reg/jpol.reg (hpol.reg, kpol.reg) を読み込む。 緑の四角2つと赤い四角が表示される。緑の四角は2つの偏光窓の結像位置。 赤い四角内に星を入れればよい。
  • UCC「赤外線観測モード」画面の「オフセット」に数値を入力するか、ハンドセットを 使って、天体の位置を調整する。

シャッターを偏光シフタ位置に移動する

  $shutter pol

テスト撮像(TL)して、星が偏光窓に入っていることを確認。

フォーカスを調整する。

偏光シフタを入れるとフォーカスがずれる。focus コマンドで調整する。

  $focus -5.20

shutter=openでfocus=-5.50 のとき、shutter=polにすると focus=-5.30くらいだった。+0.2すればよい?

本番観測をする

偏光観測コマンドPLoを使う。

 $ PLo モード 露出時間(秒)[オブジェクト名[繰り返し回数]]
 (例) PLo 3 120 HD114710 2

自動で半波長板を4回回転させて、1セットの画像を撮ってくれる。 モードの定義はLo, DL と同じ (基本マニュアル参照)。

	mode  3: JHK 同じ露出時間
	mode  4: JHK 違う露出時間
	mode 43: 同じ露出時間、ファウラーサンプリング、4回平均
	mode 44: 違う露出時間、4回平均
	mode 83: 同じ露出時間、8回平均
	mode 84: 違う露出時間、8回平均

である。 mode 84 では JHK 3つとも違う露出時間にはできない。

PLo, PTL について

PTLはテスト撮像用で、たぶんそんなに使うことはないだろう。 PLoは実際にデータ画像を取得する。&br これら偏光観測用のコマンドでは、半波長板を0度、45度、22.5度、 67.5度の4つの位置に回してそれぞれ画像を取る。 したがって例えば

	PLo 3 10  (mode 3 で 10秒露出)

とすると、

	/data/120504/rawdata/j120504_0001.fits  0度
	/data/120504/rawdata/h120504_0001.fits
	/data/120504/rawdata/k120504_0001.fits
	/data/120504/rawdata/j120504_0002.fits  45度
	/data/120504/rawdata/h120504_0002.fits
	/data/120504/rawdata/k120504_0002.fits
	/data/120504/rawdata/j120504_0003.fits  22.5度
	/data/120504/rawdata/h120504_0003.fits
	/data/120504/rawdata/k120504_0003.fits
	/data/120504/rawdata/j120504_0004.fits  67.5度
	/data/120504/rawdata/h120504_0004.fits
	/data/120504/rawdata/k120504_0004.fits

と12枚の画像データが取得される。

変更履歴

  • 20120505 高橋: 新規作成
  • 20120516 高橋: wiki化、禅野さんnic_observe.1205を一部引用。