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兵庫県立大学西はりま天文台

− NISHI HARIMA ASTRONOMICAL OBSERVATORY −

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2025.05.11
なゆた望遠鏡がとらえた環が(ほぼ)見えない土星の画像

なゆた望遠鏡と広視野撮像分光装置 (wfgs2)、赤外線観測装置 (NIC)を使用し5月8日の朝に土星の環の消失現象を観測しました。

土星の環は非常に巨大ですが、その厚みは1km以下と極めて薄いため、真横から見たり太陽の光が当たらない角度になると、地球からほとんど見えなくなります。このような現象を「土星の環の消失」といいます。
2025年は約15年ぶりに「土星の環の消失」が見られる年であり、5月7日にはほぼ真横から見ることになるため、環が見えなくなります。しかし、5月8日になゆた望遠鏡で撮影した土星の画像には、うっすらと環が写っていました。これは観測のタイミングがわずかに真横から見るタイミングからずれたためなのか、それとも環の厚みによってかすかに見えたのか、正確な理由はわかりません。
また、赤外線のKsバンド画像では、土星本体が暗く映るため、環の方が明るく写ります。そのため、他の波長の画像よりもはっきり確認できるようです。
周りに写っているのは土星の衛星です。

2025年5月8日 4時頃にwfgs2で撮影した土星(B,V,Rc)

2025年5月8日 4時頃にNICで撮影した土星(左からJ,H,Ksバンド)
※JバンドとHバンドでは、カメラの「飽和」という現象により、土星本体の部分は異常な写り方になっています。

2025-05-11 12:33| Categories:ニュース

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