兵庫県立大学西はりま天文台敷地内に設置されている上松赤外線望遠鏡が
第8回日本天文遺産の一つに認定されました。
日本天文遺産は、2018年度(平成30年度)から始まったもので、
昨年度までに18件が認定されています。2025年度は、全部で2件が認定されます。
https://www.asj.or.jp/jp/news/item/heritage2025.pdf
兵庫県立大学西はりま天文台において、3月21日(土)13時半、15時半より
上松赤外線望遠鏡の特別案内(15分程度)を実施する予定です。
上松赤外線望遠鏡は、口径1mの日本初、世界でも3番目の赤外線観測専用望遠鏡として
長野県木曽郡上松町に京都大学が建設し、1974年に本格的な観測を開始しました。
以後、20年以上にわたり彗星・新星などの突発天体や、星形成領域、銀河中心方向の
偏光観測など多彩な研究を行ない。34編の学術論文と11編の学位論文を生み出しました。
2003年にその役目を終えて撤去されましたが、この望遠鏡の設置をきっかけとして
日本の赤外線天文学は急速に発展し、宇宙赤外線望遠鏡IRTS、マウナケア山のすばる
望遠鏡による赤外線の観測、赤外線天文衛星「あかり」、東京大学アタカマ天文台の
TAO望遠鏡などに引き継がれていきました。このように、上松赤外線望遠鏡は日本の
赤外線天文学の原点とも言える存在であり、日本の赤外線天文学の礎を築いた
記念碑的な望遠鏡です。
上松望遠鏡そのものは、撤去後、一時的に東京大学木曽観測所で保管された後、2004年に
兵庫県立西はりま天文台公園(当時)に移され、2008年から兵庫県立大学への移管を経て、
現在まで、西はりま天文台敷地内で展示が行なわれています。









