SOLAR ECLIPSE
2016年3月9日 部分日食
− NISHI HARIMA ASTRONOMICAL OBSERVATORY −
2016年3月9日 部分日食
太陽モニター望遠鏡が捉えた太陽
ここから太陽モニター望遠鏡で見た様々な太陽を見ることができます。
※何も写っていない場合は、悪天候もしくは夜間のため、太陽モニター望遠鏡が稼動していないことになります。
2016年3月9日(水)10時から12時かけて、全国的に部分日食を観察できます。
日食とは、地球から見て太陽の手前側を月が通過することで、月が太陽を隠す現象です。
太陽全体を隠す場合は皆既日食、一部だけを隠す場合を部分日食と言います。
3月9日の部分日食では、太陽面が隠される割合いや食の開始と最大、終了の時刻は日本各地で異なります。
3月9日 日本各地の部分食(国立天文台 天文情報センターより引用)
食を起こしている時間帯はおよそ10時から12時の間で、
食の最大(一番大きく欠ける)時刻は10時半頃から11時台前半になります。
西はりま天文台の空で見える3月9日の部分日食をシミュレーションしたもの(Stellariumを使用して作成)
食の始まりは、10時5分頃になります。食が最大となる(一番大きく欠ける)時間は、
11時56分頃になります。食の終わりは、11時48分頃になります。
地球から見て、月が太陽と重なるように一直線で並んだとき、太陽は月に隠されます。これを日食と言います。
太陽の一部分だけが隠される場合は"部分日食"、全体が隠れる場合は"皆既日食"と言います。
部分日食は、地球に落ちた月の影のうち、半影の中で観察できます。
一方、皆既日食は、本影の中で観察できます。
日食の原理(国立天文台 天文情報センターより引用)
月が作る影は2種類あります。
中心部で影が濃い本影と、本影の周囲の影が薄い半影になります。
月が作る影は、地球の自転と月の運動によって、地球上を移動します。
部分日食を見ることができる地域は広範囲ですが、皆既日食は細い帯状の
中心食帯の中でのみ観察することができます。
月の影の動き(国立天文台ホームページより引用)
左図は、3月9日に日食を観察できる地域を示してあります。
実際は、右図のように影が地球上を動くため、時間差で日食が観察されます。
右図の水色の円は半影を、半影の中心の小さな青い円は本影を表わします。緑の線が日の出入りを示します。
太陽はとても強い光と熱を出しています。部分日食のときでも、太陽の一部は月によって隠されていますが、光や熱が強いことに変わりはありません。
正しい方法で観察しないと、目を痛めたり、最悪の場合失明したりする危険性があります。
以下のようなことは、目を痛めますので絶対にやってはいけません。