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兵庫県立大学西はりま天文台

− NISHI HARIMA ASTRONOMICAL OBSERVATORY −

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2023.11.21
12月23日(キャンドルナイト) 天文講演会「未発見小惑星検出アプリCOIASを使ったスペースガードへの取り組み」

12月23日(土)キャンドルナイトに天文講演会を開催いたします。
天文講演会は、兵庫県立大学西はりま天文台の内外の天文学者に最新の天文学研究を一般向けにお話いただく場です。
今回は、日本スペースガード協会の浦川聖太郎氏に「未発見小惑星検出アプリCOIASを使ったスペースガードへの取り組み」のタイトルで お話しいただきます。
キャンドルナイトについてはこちらもご覧ください。

・日時: 2023年12月23日(土) 16:30~18:00
・場所: 西はりま天文台 南館1階スタディルーム
・申込: 不要
・費用: 無料
・定員: なし(座席数は約100席)

タイトル:未発見小惑星検出アプリCOIASを使ったスペースガードへの取り組み
概要:すばる望遠鏡にHyper Suprime-Cam(ハイパーシュプリームカム:HSC)という広視野カメラが導入されました。このカメラを用いた大規模なサーベイ観測が実施され、得られた画像は公開されています。この公開画像には、未発見のものを含む10万を超える太陽系小天体(小惑星・彗星・太陽系外縁天体)が写っています。その中には、地球に近づく軌道をもつ地球接近天体も含まれています。地球接近天体の観測・監視はスペースガード(天体の地球衝突から人類を守る様々な活動)の観点でも重要です。しかしながら、こうした太陽系小天体の位置測定・測光・報告を十分に行うことができていませんでした。そこで、我々の開発チームは、すばる望遠鏡HSCで得られた画像に対して、太陽系小天体の位置測定・測光・報告を行うことができるアプリケーションCOIAS(Come On! Impacting ASteroids)を開発しました。このアプリを使えば、一般の市民・学生の皆さんもすばる望遠鏡の画像を用いて、未発見の小惑星を見つけることができます。この中には、スペースガードで重要な地球接近天体も含まれています。COIASは2023年7月31日に一般公開を開始しました。2023年9月12日付にMinor Planet Center(国際天文学連合の下、世界中の小惑星データを集約している組織)から発行された小惑星回報によると、COIASを使った278名のユーザー(ほとんどが一般の方)による測定の結果、59,744個の観測データが正式に認められ、9,252個の小惑星の軌道改良に貢献しました。今回の講演では、世界における小惑星サーベイ観測の現状と、COIASを使った小惑星の見つけ方についてお話ししたいと思います。

 

2023-11-21 18:03| Categories:イベント

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